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【医師解説】パーレーンvsクレヴィエル!パーレーンの効果と持続と疑問点。

「鼻・アゴにヒアルロン酸注入をしたい。」
「ヒアルロン酸注入でパーレーンを受けたけど、どんな製剤だったのかな?」
「鼻を高くするためにパーレーンを受けてみたい。」
そのような疑問・質問を持っている方は少なくありません。
そのため、今回パーレーンについてよくある疑問・質問についてまとめていきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤です。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。(※)
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

(※)詳しくは【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

パーレーンの効果

パーレーンは粒子が大きく硬くしっかりとした仕上がりに優れています。
なお、パーレーンの密度は「20mg/ml」のためほどよい硬さです。
凸凹・しこりのリスクも少ない製剤です。
そのため、しっかりした深いシワのボリュームアップや鼻・アゴの形成に適していると言えます。

パーレーンの効果持続期間

効果持続は最大12ヶ月というデータがありますが、実際にはそこまでの持続はありません。<1><2>
もちろん、そこまで持続することもないわけではありませんが、効果持続期間は平均的には「6ヶ月程度」と考えた方が良いですね。
なお、パーレーンのシリーズであるレスチレンよりも少し持続期間は長いです。
また、ヒアルロン酸注入を繰り返した方は効果持続期間が長くなっていきます。
数回繰り返すと最大で12ヶ月効果持続する可能性も十分あると言えます。

パーレーンの安全性

パーレーン(レスチレン・パーレーン)は、
ヨーロッパでCEマークを取得(1996年)
アメリカでFDA承認を取得(2003年)
厚生労働省承認(2015年)
です。
世界中で支持されているヒアルロン酸製剤です。
なお、130種類以上あるヒアルロン酸製剤の中でも日本の厚生労働省の認可・承認をクリアしている製剤は
・レスチレン
・パーレーン
・ジュビダーム
のみです。(2017年現在)
そのためパーレーンは高い安全性が確認・証明されている信頼のできる製剤です。

パーレーンの適応部位

・ホホ上
・鼻
・アゴ
に適しています。
硬く・シャープな仕上がりが必要な鼻・アゴをメインとして用いています。
また、リフトアップ目的のヒアルロン酸注入(MDコード)の際にはホホ上やホホ骨上に注入することもあります。
そして、深いシワであればほうれい線等に注入することもあります。

逆に適していないのが
・目の周り
・口唇
ですね。
目の周り・口唇であれば同じシリーズのレスチレンの方が柔らかく滑らかな仕上がりができるため適していると言えます。

パーレーンとレスチレンの違い

パーレーンは硬く、レスチレンは柔らかく両方ともFDA認可、厚生労働省認可の製剤です。
パーレーンとレスチレンの特徴の違いは以下のようになります。

(※)レスチレンに関して詳しくは:【医師解説】目の下・唇にはレスチレン!レスチレンの効果と持続と疑問点。

パーレーンは何ml必要か

鼻には0.2〜0.4ml
アゴには1ml
ホホ上には1〜2ml
の注入量となることが多いです。

パーレーンの痛み

注入ですので痛みがあります。
これは一般的なヒアルロン酸製剤と同様なチクッとする程度の痛みです。
また、当日ジンジンする程度の痛みが出たりする場合もあります。
なお、激痛が出ることはありませんのでご安心下さい。

パーレーンの腫れ・内出血

パーレーンはヒアルロン酸製剤なので注入による腫れ・内出血が多少あります。
腫れはそんなに気にならず直後で完成で満足されることが多いですが、平均的には1週間で10%程度ボリュームが減少します。
なお、内出血は出ないことの方が多いですが出てしまった場合は1〜2週間かけて吸収されてなくなります。

パーレーンのリスク

パーレーンはヒアルロン酸製剤のためヒアルロン酸にまつわるリスクがあります。
血流障害によって皮膚を栄養している血管が閉塞することによって皮膚にダメージが出てしまいます。
血流障害のリスクが1万人に1人であり滅多に起きませんがリスクはゼロではありません。
また、ヒアルロン酸注入によってヒアルロン酸が感染してしまうことも稀にあります。
いずれにせよそのような場合は溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)をする必要があります。
そのため、ヒアルロン酸注入は手軽ですが信頼できる医師を選んだ方が良いでしょう。

パーレーンの料金

1本(1cc)3万5000円〜6万円というクリニックが多いでしょう。
6万円以上であれば相場よりもかなり高いです。
価格的にはヒアルロン酸製剤の中では中間くらいの方になりますね。
厚生労働省未認可の激安ヒアルロン酸製剤<パーレーン<クレヴィエル、ジュビダーム
というのがざっくりとした価格帯ですね。
(厚生労働省未認可であっても優れた製剤はあります。)

パーレーンは安全性が高い

パーレーンはヒアルロン酸溶解剤によって簡単に溶けます。

・右(向かって左)がパーレーンです。
・左(向かって右)がパーレーンにヒアルロン酸溶解剤を混ぜた1分後です。
ヒアルロン酸溶解剤(ビトラーゼ)を混ぜてたった1分でほとんど溶けています。
そのため、パーレーンを注入して感染など何かトラブルがあった時も安心であり安全性が高いと言えます。

パーレーン  VS クレヴィエル

パーレーンは鼻・アゴに適した製剤でありクレヴィエルも同様に鼻・アゴに適した製剤です。
よく比較される製剤です。
特徴は以下の表のようにまとめることができます。
クレヴィエルの方が効果・持続期間ともに優れています。
そのため、費用を抑えたければパーレーン、費用が大丈夫であればクレヴィエルという考えで良いと言えます。

パーレーンでよく聞かれる12の質問

以下がパーレーンでよく聞かれる12の質問となります。

Q1 パーレーンは安全ですか?

パーレーンはアメリカのFDA認可、日本の厚生労働省の認可を取得している数少なくヒアルロン酸製剤です。
そのため、安全性は非常に高いと言えます。

Q2 パーレーンは1年くらい持続することはありますか?

通常、パーレーンは6ヶ月程度で吸収されてなくなります。
ただ、ヒアルロン酸注入は繰り返すことによって効果持続期間が長くなっていきます。
そのため、2,3回の注入をしてからであればパーレーンでも1年くらい効果が持続することもあります。

Q3 昨日、アゴにパーレーンを1cc注入してもらいました。
少し量が多い気がします。
腫れが引けばなじみますか?

昨日、アゴにパーレーンを注入したんですね。
平均的には1週間以上経過すれば10%くらいボリュームが減少しなじみます。
そのため、まずは1週間以上様子をみた方が良いと思います。
1週間以上様子をみて仕上がりが気になれば担当医を受診しましょう。
場合によっては溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)をする場合があります。

Q4 鼻のパーレーンの注入を受けました。
仕上がりが気に入らないのですが、溶かす注射でなくなりますか?

鼻のパーレーンを受けたんですね。
仕上がりが気に入らないのであれば、溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)で溶かすことが可能です。
ヒアルロニダーゼを注射すると当日にはほとんど溶けます。
1週間経てば溶かす注射が完成です。

Q5 アゴにパーレーンの注入をしてもらいました。
溶かす注射をした場合は、次のヒアルロン酸注入はいつ頃可能ですか?

溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)をした場合は溶かす活性が最低1週間は持続しています。
そのため、次のヒアルロン酸注入は最低1週間以上あけてからした方が良いでしょう。

Q6 半年前にアゴにヒアルロン酸注入をしました。
仕上がりが気に入らず、今回パーレーンの注入をしたいと考えています。
ヒアルロン酸製剤の種類が違いますが大丈夫でしょうか?

基本的にはヒアルロン酸製剤の種類が違っていても問題ありません。
今回パーレーン注入しても大丈夫です。
ご安心下さい。

Q7 アゴ形成であればどんなヒアルロン酸注入が良いでしょうか?
パーレーンは良いですか?

アゴ形成であればオススメのヒアルロン酸製剤としては
・クレヴィエル
・ジュビダームシリーズ
・パーレーン
になります。
そのため、選択肢としてはパーレーンは良いと思います。
医師に相談しましょう。

Q8 鼻を少し高くしたいです。
鼻形成であればどんなヒアルロン酸注入が良いでしょうか?
パーレーンは良いですか?

鼻形成であればオススメのヒアルロン酸製剤としては
・クレヴィエル
・ジュビダームシリーズ
・パーレーン
になります。
そのため、選択肢としてはパーレーンは良いと思います。
医師に相談しましょう。

Q9 2日前に鼻を高くするためにパーレーン注入を受けましたが、内出血が出てしまいました。
これを早く引かせる方法はありますか?
いつ頃なくなりますか?

2日前にパーレーン注入を受けて内出血が出てしまったんですね。
残念ながら早く引かせる方法はありません。
ただ、1〜2週間かけて吸収されてなくなりますのでご安心下さい。

Q10 4、5回鼻にパーレーン注入をしました。
少し、鼻根部が太くなってしまった気がします。
これは治りますか?

鼻にパーレーンの注入を繰り返すと鼻根部が太くなってしまう場合があります。
その場合は溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)をすることに改善させることが可能です。
そのため、気になっているのであれば溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)は良いと思います。
ただ、当然鼻は低くなってしまう(ヒアルロン酸注入をする前の状態に戻ってしまう。)のが注意点となります。

Q11 数年前に数回鼻にパーレーン注入を受けました。
まだ、残っている気がするんですが1年以上も持続することはありますか?

数年前に数回鼻にパーレーン注入を受けたんですね。
鼻のヒアルロン酸注入は数回繰り返すと長期的に残る場合があります。
通常の経過の一つとも言えます。

Q12 2日前にアゴのパーレーン注入を受けました。
左右差を感じてアゴが曲がっている気がします。
修正は今の時点で可能でしょうか?

2日前にアゴのパーレーンの注入を受けたんですね。
腫れを考えるとできれば1週間以上待ってから担当医を受診した方が良いですね。
なお、修正方法としては以下の2つの方法があります。

①追加注入する
少し足りてない部分にパーレーンを注入し左右差・アゴの曲がりを修正することが可能です。
追加注入で修正することが一番多いですね。

②一度溶かす
一度溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)をして1週間以上あけてパーレーンを注入するという修正方法があります。

まとめ

以上、パーレーンについてのまとめ・よくある質問でした。
いかがだったでしょうか?
パーレーンは効果・安全性が高く信頼のできるヒアルロン酸製剤です。
「鼻」「アゴ」「ホホ上」は良いと言えます。

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【この記事の参考文献】
<1> Narins RS et al. Dermatol Surg 2010; 36(Suppl 3): 1819-1830.
<2> Narins RS et al. Dermatol Surg 2011; 37(5): 644-650.

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