美肌・若返り

【医師解説】目尻のシワにボトックス・ヒアルロン酸・成長因子注射の効果・注意点。

「目尻のシワが気になる!」
「朝鏡を見ると目尻の刻まれているシワが・・・。」
そんな風に悩んでいる方は少なくないと思います。
このような思いで美容医療クリニックを受診される方は少なくありません。
目尻のシワを改善させる方法としては主に以下の3つの方法があります

1 ボトックス注射
2 ヒアルロン酸注入
3 FGF注射などの成長因子の注射

今回、それぞれの目尻の治療法に関して美容外科医・美容皮膚科医の視点から詳しくまとめていきます。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射は筋肉と神経筋接合部に作用し筋肉の収縮を抑える作用のある注射です。
そのため、過剰な筋肉の収縮を抑えることで目尻のシワを改善します。

なぜ目尻のボトックス注射は効果があるの?

目尻の表情筋の動きを止めることによってシワが刻まれるのを防いでくれます。
そのため、動いた時にできるシワは改善します。
また、将来的に動いていない時にできるシワができるのも防いでくれます。

効果の持続期間はどのくらい?

3日〜1週間程度で効果を実感できます。
(最短で48時間後に実感できます。)
ボトックスの効果としては、3~6ヶ月間です。
半永久的に持続する可能性はありません。

ダウンタイムは?

目尻のボトックス注射は数分もあれば終わります。
しかし、注射ですので腫れや内出血があります。
ただ、腫れは1時間程度で気にならなくなることがほとんどです。
直後でも薬の液体の容積分(両側で1cc程度)の腫れですので大きく腫れはしません。
また、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

目尻のボトックス注射の2つの注意点。

1 表情が硬くなる。

表情筋の動きを止めるため、表情が硬くなります。
特に笑った時に顕著ですね。
そのため、表情が硬くなるのが嫌な方は控えめにボトックス注射を打ってもらった方が良いでしょう。

2 稀に複視になってしまうことがある。

目に近い部位にボトックス注射を打ってしまうと(1.5cm以上離さずに。)稀にボトックス注射の影響が眼窩内に影響してしまい複視になってしまうことがあります。
非常に稀ですが、出てしまった場合は数ヶ月間かけて軽快します。

まとめ。

目尻のボトックス注射は目尻のシワ改善に関してとても有効性が高いです。
ボトックス注射の中でも人気があり満足度が高い部位の一つです。
手軽に数分で終わる注射ですし、悩んでいる方は受ける価値が十分にある治療と言えるでしょう。

次に目尻のシワに対するヒアルロン酸注入について説明していきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤です。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

ヒアルロン酸注入の流れ

1 医師とカウンセリング

医師と注入したい箇所や必要なヒアルロン酸の本数、リスクなど説明を受けます。

2 料金の説明や同意書の記入など

料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。

3 注入処置

目尻にヒアルロン酸を注入します。
注入するための針を刺す回数は目尻の状態・医師のやり方によって異なりますが3〜4回です。
そのため、処置室にて数分で処置は終了します。
(表面麻酔クリームや表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。)

4 帰宅

終了後にメイクやマスクをして帰宅します。

目尻のヒアルロン酸注入のダウンタイム

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
ただ、腫れは直後から全然気にならないことがほとんどでしょうが完全になじむまでには1週間程度かかります。
また、製剤にもよりますが2週間程度経過するとボリュームが10%程度減ります。
なお、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
また、内出血はマイクロカニューレという鈍針を使用することによってリスクを下げることが可能です。(※)
口角の場合安全性の観点からもマイクロカニューレは使用した方が良いでしょう。
直後からメイクも可能です。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

(※)通常の針の先端は先が尖っていて鋭いです。
そのため、血管に刺さってしまうと内出血しやすいですし大きな内出血が起きてしまうこともあります。
しかし、マイクロカニューレは針の先端が丸くなっています。
鈍針と言います。
そのため、血管に刺さったり内出血するリスクが極めて低いと言えます。またヒアルロン酸による血流障害などのリスクを減らすことができるためヒアルロン酸注入に関してマイクロカニューレを使用されることはオススメです。

オススメのヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤は国内だけで何十種類があります。
そして、製剤によってソフトな仕上がり・持ち上げ力・持続力などが大きくことなるため結果として仕上がりに大きく影響します。
例えば、柔らすぎる製剤を使用してしまうと1〜2ヶ月するとほとんど吸収されてしまいますし、硬い製剤だと凹凸のリスクがあります。
製剤によって持続期間が10倍以上異なります。
そんな中で目尻に対するヒアルロン酸製剤として適しているオススメのヒアルロン酸製剤を紹介していきます。
なお、値段を比較する場合は1本1ccで比較すると良いと思います。
(注入量の目安は1〜2本です。私は1本でやることが多いです。)

1 レスチレン

レスチレンは粒子が小さくソフトな仕上がりに優れています。そのため、唇の注入に適している製剤と言えます。
凸凹のリスクが極めて少ないという利点があります。
欠点としては持続期間が短いことです。
目尻の場合は3〜4ヶ月間で吸収されてなくなってしまいます。
ただ、価格は安く1本 3〜6万円のクリニックが多いです。

そのため、目尻のヒアルロン酸注入に関してはレスチレンがオススメでああり、

「マクロレーン(VRF20,30)」、「パーレーン」、「クレヴィエルコントア」、「ジュビダームビスタウルトラプラス」、「ジュビダームビスタボリューマ」などは硬いためあまり適していません。

「ニューラミス」、「ビタール」などは柔らかすぎ持続期間がとても短く適していません。

目尻のヒアルロン酸注入の4つの効果・メリット

1 目尻のシワが改善する。

目尻にヒアルロン酸を注入しボリュームを出すことによって刻まれている目尻のシワを改善させることが可能です。
なお、ヒアルロン酸の注入量はひとり、ひとりに合った注入量とすることが可能です。
必要な量は両側で合計1〜2ccの注入量となることが多いです。
なお、2週間以上経過するとボリュームが10%くらい減るため少し注入量が多いかなと思うくらいがベストのことが多いです。

2 目尻にハリが出る。

ヒアルロン酸は保湿力があります。
また、目尻にシワが刻まれている方は肌のコラーゲン繊維や弾性繊維が失われハリが低下していることが多いです。
ヒアルロン酸注入をすることによって、水分量も増加し目尻の肌にハリが出てツヤも良くなります。

3 即効性がある。

ヒアルロン酸注入は即効性があります。
つまり注入した瞬間にはほぼ完成なわけです。
注入直後に目尻のしわが改善し綺麗になったという実感できるということが大きな利点でしょう。

4 仕上がりが自然。

 
ヒアルロン酸注入はもちろん注入量にもよりますが、自然な仕上がりが可能です。
そのため、周囲にバレてしまうリスクは少ないでしょう。
手軽にできて仕上がりが自然ということは大きな魅力ですよね。

目尻のヒアルロン酸注入の8つのリスク・合併症

1 痛み。

痛みは注入の時だけです
その後に痛みことは基本的にはありません。
(ジンジンする感じの痛みが数時間程度持続する可能性があります。)

2 腫れ・内出血。

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
内出血してしまった場合は1〜2週間かけて吸収されます。

3 凹凸・しこり。

目尻へのヒアルロン酸注入は通常マイクロカニューレを用いて行います。目元ですので皮膚も薄く凹凸やしこりが出てしまうことは製剤や注入方法によってはありえます。
万が一、凹凸やしこりが出てしまいなくしたいと思った時はヒアルロニダーゼを注射して分解し改善することも可能です。
ヒアルロニダーゼで溶解した場合は1〜2日でほとんどシコリやヒアルロン酸を溶解でき1〜2週間経過すればヒアルロン酸を再度注入することが可能です。
手軽にヒアルロン酸を溶解できるということは大きな利点ですが1000人に1人くらいの割合でアレルギーが起きるということが注意点となります。

4 長期的に持続しにくい。

ヒアルロン酸は手軽でメリットは大きいですがいずれ分解されてしまい一生は持続しないです。
また、目尻は動きのある部位ですので吸収が早いです。
そのため、長期的に持続しにくい部位という点には注意が必要です。
なお、注入を繰り返すと効果の持続期間は長くなっていきます。

5 感染。

非常に稀ですが感染してしまい、赤く腫れて痛みが出てしまうことがあります。
その場合は溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)を注射することによって溶かすことによって改善します。

6 アレルギー。

赤く腫れたりしてアレルギー反応が出る場合があります。
なお、このアレルギーのリスクは製剤によっても異なるため国内で承認されている製剤を使用した方が良いと言えます。
また、アレルギー反応が起きてしまった場合はヒアルロニダーゼで早期に改善しますのでご安心下さい。

7 血流障害。

頻度としては非常にまれですが、ヒアルロン酸注入は血管の閉塞による血流障害の合併症(※)は1万人に1人の割合で起きてしまいます。
そのため、リスクを下げるためにマイクロカニューレの使用は必ず必要と言えます。
また、経験豊富な医師にしてもらった方が良いでしょう。

(※)血流障害に関して詳しくはこの記事参照

8 左右差が出てしまうことがある。

左右差が出てしまいバランスが悪くなってしまうことがあります。
その場合は、追加で修正のヒアルロン酸注入をしてもらった方が良いでしょう。
追加で注入する場合は、その場で追加するか2週間程度し落ち着いてからした方が良いでしょう。
また、注入量が多すぎると不自然になってしまいます。
そのため、注入量はほどほどにしましょう。

まとめ

目尻に対するヒアルロン酸注入はたった数分で目尻のシワを改善させることが可能です。
そのため、目尻のシワで悩んでいる方はヒアルロン酸注入を受けてみる価値が十分にあるでしょう。
なお、ヒアルロン酸注入はヒアルロン酸製剤の選択を含め信頼のできる医師に相談しましょう。

では、次に目尻のシワに対するFGF注射に関して説明していきます。

FGF注射などの成長因子の注射とは?

FGF注射などの成長因子の注射のコンセプトとしては、肌の細胞を活性化させるというところにあります。
肌の真皮層の線維芽細胞を活性化させることによってコラーゲン繊維などの産生を促すということです。
加齢の原因の大きなものとしては、線維芽細胞が大きく関わっていると言われています。
そのため、若返りの注射としては、需要があります。

効果の持続期間はどのくらい?

製剤にもよりますが効果には個人差があります。
また、回数を重ねれば持続期間は長くなっていき注射を受けるたびに若返ることができます。

ダウンタイムは?

成長因子の注射は数分もあれば終わります。
しかし、注射ですので腫れや内出血があります。
ただ、腫れは数時間程度で気にならなくなることがほとんどです。
直後でも薬の液体の容積分(両側で1〜2cc程度)の腫れですので大きく腫れはしません。
また、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

目尻の成長因子注射の2つの注意点。

1 効果には個人差がある。

自分の肌の細胞を活性化する注射ですので効果には個人差があります。
効きやすい方と効きにくい方がいます。
個人差の壁を越えることができないということには注意が必要ですね。

2 肉芽種やしこりの報告がある。

成長因子の注射による肉芽種やしこりができてしまったという報告があります。
また、そういったトラブルを起こしているクリニックには偏りがあるというデータもあります。
万が一、肉芽種やしこりができてしまっても決定的な解決する治療がないということには注意が必要となります。

まとめ。

成長因子注射は注射した部位を若返らせることができるため非常に需要のある注射です。
しかし、リスクもあります。
そのため、リスクもきちんと説明してくれる信頼のできる医師・医療機関を選びましょう。

※成長因子注射に関して詳しくはこの記事参照

総括。

目尻のシワの治療に関しては、
・目尻が動いた時にできる目尻のシワ → ボトックス注射
・目尻が動いていない時に刻まれている目尻のシワ → ヒアルロン酸注入 or 成長因子注射
という考えましょう。
また、目尻が動いていない時にシワが刻まれている人も目尻にボトックス注射を打つだけもある程度満足される方もいます。
そのため、まず最初に考えるべきはボトックス注射という考えで良いでしょう。
そして、次に考えるべきはヒアルロン酸注入が良いです。
理由としては確実に結果が出て、万が一の時も溶かす注射があるからです。
成長因子注射を受ける場合はリスクに関して医師から説明を受けましょう。

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