美肌・若返り

【医師解説】頬のこけ(頬骨下)のヒアルロン酸注入の6つの効果・8つのリスク・痛み

「頬がこけているとなんだか不健康そうに見えてしまう・・・。」
「頬のこけで年齢よりも老けてしまう・・・。」
そんな風に悩んでいる方は少なくないと思います。
この悩みは女性だけでなく男性も多く抱えており頬にふくらみを出したいと美容医療クリニックを受診される方は少なくありません。
頬のこけを改善する方法としては主に以下の2つの方法があります。

1 ヒアルロン酸注入
2 脂肪注入

この中でも手軽・安全で効果が確実なヒアルロン酸注入に関して美容外科医・美容皮膚科医の視点からまとめていきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤です。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

ヒアルロン酸注入の流れ

1 医師とカウンセリング

医師と注入したい箇所や必要なヒアルロン酸の本数、リスクなど説明を受けます。

2 料金の説明や同意書の記入など

料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。

3 注入処置

頬のこけ(頬骨下)にヒアルロン酸を注入します。
注入するための針を刺す回数は頬のこけの状態・医師のやり方によって異なりますが4〜6回です。
そのため、処置室にて数分で処置は終了します。
(表面麻酔クリームや表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。)

4 帰宅

終了後にメイクやマスクをして帰宅します。

頬のこけ(頬骨下)のヒアルロン酸注入のダウンタイム

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
ただ、腫れは直後から全然気にならないことがほとんどでしょうが完全になじむまでには1週間程度かかります。
また、製剤にもよりますが2週間程度経過するとボリュームが10%程度減ります。
なお、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
また、内出血はマイクロカニューレという鈍針を使用することによってリスクを下げることが可能です。(※)
直後からメイクも可能です。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

(※)通常の針の先端は先が尖っていて鋭いです。
そのため、血管に刺さってしまうと内出血しやすいですし大きな内出血が起きてしまうこともあります。
しかし、マイクロカニューレは針の先端が丸くなっています。
鈍針と言います。
そのため、血管に刺さったり内出血するリスクが極めて低いと言えます。またヒアルロン酸による血流障害などのリスクを減らすことができるためヒアルロン酸注入に関してマイクロカニューレを使用されることはオススメです。

オススメのヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤は国内だけで何十種類があります。
そして、製剤によってソフトな仕上がり・持ち上げ力・持続力などが大きくことなるため結果として仕上がりに大きく影響します。
例えば、柔らすぎる製剤を使用してしまうと1〜2ヶ月するとほとんど吸収されてしまいますし、硬い製剤だと凹凸のリスクがあります。
そんな中で頬のこけ(頬骨下)に対するヒアルロン酸製剤として適しているオススメの3種類のヒアルロン酸製剤を紹介していきます。
この3種類の製剤のいずれかで経験のある医師が施術すれば後悔することはほとんどないでしょう。
なお、値段を比較する場合は1本1ccで比較すると良いと思います。
(注入量は1本となります。目安は2〜5本です。私は3本程度でやることが多いです。)

1 ジュビダームビスタ ウルトラ

長期持続性(1年間)・なめらかでソフトな仕上がり・厚生労働省認可などの特徴があり、頬のこけ(頬骨下)の注入に優れています。
価格は1本5〜7万円で決して安くはないですが持続期間は1年間です。
そのため、質の高い安全なヒアルロン酸製剤を使用したいという方にオススメです。

(※)ジュビダームに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】厚生労働省承認のヒアルロン酸ジュビダーム!ジュビダームの効果と持続。

2 クレヴィエル プライム

クレヴィエルプライムは高濃度でありながらソフトな仕上がり持続期間が長い(12〜15ヶ月)という特徴があります。
特に1のジュビダームビスタウルトラと比べても高い密度がありながらソフトな仕上がりですので頬のこけ(頬骨下)に適している製剤と言えます。
価格は1本7〜9万円のクリニックが多いかと思います。

(※)クレヴィエルプライムに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】ヒアルロン酸クレヴィエルプライムで涙袋・額・頬上を長期間持続。効果と注意点。

3 レスチレン

レスチレンは粒子が小さくソフトな仕上がりに優れています。そのため、こめかみの注入に適している製剤と言えます。
凸凹のリスクが極めて少ないという利点があります。
欠点としては持続期間が短いことです。3〜6ヶ月間で吸収されてなくなってしまいます。
ただ、価格は安く1本 3〜6万円のクリニックが多いです。

(※)レスチレンに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】目の下・唇にはレスチレン!レスチレンの効果と持続と疑問点。

そのため、頬のこけ(頬骨下)のヒアルロン酸注入に関しては上記3種類がオススメであり、
「マクロレーン(VRF20,30)」、「パーレーン」、「クレヴィエルコントア」、「ジュビダームビスタウルトラプラス」、「ジュビダームビスタボリューマ」などは硬いためあまり適していません。

「ニューラミス」、「ビタール」などは柔らかすぎ持続期間も短く適していません。

頬のこけ(頬骨下)のヒアルロン酸注入の6つの効果・メリット

1 頬のこけが目立たなくなる。

頬のこけ(頬骨下)にヒアルロン酸でボリュームを出すことによって頬のこけを改善し目立たなくさせることが可能です。
なお、ヒアルロン酸の注入量はひとり、ひとりに合った注入量とすることが可能です。
頬のこけの状態にもよりますがだいたい、3〜4cc程度の注入量となることが多いです。
なお、2週間以上経過するとボリュームが10%くらい減るため少し注入量が多いかなと思うくらいがベストのことが多いです。
(5cc以上の注入量になることはほとんどありません。)

2 リフトアップ効果がある。

頬のこけ(頬骨下)にヒアルロン酸を注入することによってフェイスライン・口角をリフトアップさせる効果があります。
ヒアルロン酸注入でリフトアップ効果があることは魅力的ですよね。

3 女性らしさが出る。

年々頬骨下のボリュームは失われていき、ゴツゴツした印象となってしまいます。
そのため、頬のこけ(頬骨下)にヒアルロン酸を注入しふっくらと少し丸みを出すことによって女性らしさを強調することができます。

4 頬の肌にハリが出る。

頬がこけている方は、肌のコラーゲン繊維などの弾力繊維が減少していることが少なくありません。
そのため、頬の肌のハリも低下しています。
そういった状態ですのでヒアルロン酸によって頬にボリュームを出すことによって頬の肌にハリが出てきます。

5 即効性がある。

ヒアルロン酸注入は即効性があります。
つまり注入した瞬間にはほぼ完成なわけです。
注入直後に頬のこけが改善しフェイスラインが綺麗になったという実感できるということが大きな利点でしょう。

6 仕上がりが自然。

 
ヒアルロン酸注入はもちろん注入量にもよりますが、自然な仕上がりが可能です。
そのため、周囲にバレてしまうリスクは少ないでしょう。
手軽にできて仕上がりが自然ということは大きな魅力ですよね。

頬のこけ(頬骨下)のヒアルロン酸注入の8つのリスク・合併症

1 痛み。

痛みは注入の時だけです
その後に痛みことは基本的にはありません。
(ジンジンする感じの痛みが数時間程度持続する可能性があります。)

2 腫れ・内出血。

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
内出血してしまった場合は1〜2週間かけて吸収されます。

3 凹凸・しこり。

頬のこけ(頬骨下)へのヒアルロン酸注入は通常マイクロカニューレを用いて行いますが凹凸がでやすく均一に注入していくことは難しいです
また、直後は凹凸は多少出ることが多いですが、通常1週間程度で気にならなくなります。
なお、このリスクは施術する医師の技術と用いる製剤によって変わります。
そのため、適切なヒアルロン酸製剤で注入することが重要となります。
また、凹凸やしこりはヒアルロニダーゼを注射して分解し改善することも可能です。
ヒアルロニダーゼで溶解した場合は1〜2日でほとんどシコリやヒアルロン酸を溶解でき1〜2週間経過すればヒアルロン酸を再度注入することが可能です。
手軽にヒアルロン酸を溶解できるということは大きな利点ですが1000人に1人くらいの割合でアレルギーが起きるということが注意点となります。

4 長期的には持たない。

ヒアルロン酸は手軽でメリットは大きいですがいずれ分解されてしまい一生は持続しないです。
なお、注入を繰り返すと効果の持続期間は長くなっていきます。

5 感染。

非常に稀ですが感染してしまい、赤く腫れて痛みが出てしまうことがあります。
その場合は溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)を注射することによって溶かすことによって改善します。

6 アレルギー。

赤く腫れたりしてアレルギー反応が出る場合があります。
なお、このアレルギーのリスクは製剤によっても異なるため国内で承認されている製剤を使用した方が良いと言えます。
また、アレルギー反応が起きてしまった場合はヒアルロニダーゼで早期に改善しますのでご安心下さい。

7 血流障害。

頻度としては非常にまれですが、ヒアルロン酸注入は血管の閉塞による血流障害の合併症(※)は1万人に1人の割合で起きてしまいます。
そのため、リスクを下げるためにマイクロカニューレの使用は必ず必要と言えます。
また、経験豊富な医師にしてもらった方が良いでしょう。

(※)血流障害に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

8 左右差が出てしまうことがある。

注入技術の未熟さ、あるいはもともとの頬の脂肪や筋肉のつき方、たるみの程度によっては左右差が目立ってしまう場合があります。
その場合は、追加で修正のヒアルロン酸注入をしてもらった方が良いでしょう。
追加で注入する場合は、その場で追加するか2週間程度し落ち着いてからした方が良いでしょう。

まとめ

頬のこけ(頬骨下)に対するヒアルロン酸注入はたった数分で改善し若返ることが可能です。
また、マイクロカニューレを使用すればリスクが少ないですが、凹凸が出ることが少なくない施術のため注意が必要です。
そのため、頬のこけを改善したいと悩んでいる方はヒアルロン酸注入を受けてみる価値が十分にあるでしょう。
ヒアルロン酸製剤の選択や医師の技術やマイクロカニューレの使用が重要なためどのような製剤を使用すると良いのかを含めて信頼のできる医師に相談しましょう。

関連記事