美肌・若返り

【医師解説】目の下のクマ・たるみのヒアルロン酸注入の効果・9の注意点まとめ。

「目の下のクマが気になる。」
「目の下のたるみが気になるけど手術はしたくない・・・。」
そんな風に悩んでいる方は少なくないです。
目の下のクマ・たるみで悩みを抱えて美容医療クリニックを受診される方は少なくありません。

目の下のふくらみの根本的な原因としては目の下の眼窩脂肪の突出です。
そこで、解決方法としては目の下にヒアルロン酸を注入するという方法です。
ヒアルロン酸を注入することによって目の下のクマ・ふくらみを改善させることが可能です。
そこで、今回はヒアルロン酸注入に関して美容外科医・美容皮膚科医の視点から説明していきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤です。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

(※)ヒアルロン酸注入に関して詳しくはこちらの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

ヒアルロン酸注入の流れ

1 医師とカウンセリング

医師と注入したい箇所や必要なヒアルロン酸の本数、リスクなど説明を受けます。

2 料金の説明や同意書の記入など

料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。

3 注入処置

目の下にヒアルロン酸を注入します。
注入するための針を刺す回数は目の下・下まぶたの状態・医師のやり方によって異なりますが2〜4回です。
そのため、処置室にて数分で処置は終了します。
(表面麻酔クリームや表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。)

4 帰宅

終了後にメイクやマスクをして帰宅します。

目の下のヒアルロン酸注入のダウンタイム

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
ただ、腫れは直後から全然気にならないことがほとんどでしょうが完全になじむまでには1週間程度かかります。
また、製剤にもよりますが2週間程度経過するとボリュームが10%程度減ります。
なお、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
また、内出血はマイクロカニューレという鈍針を使用することによってリスクを下げることが可能です。(※)
目の下の場合、血流が豊富であり内出血もしやすく安全性の観点からもマイクロカニューレは使用した方が良いでしょう。
直後からメイクも可能です。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

(※)通常の針の先端は先が尖っていて鋭いです。
そのため、血管に刺さってしまうと内出血しやすいですし大きな内出血が起きてしまうこともあります。
しかし、マイクロカニューレは針の先端が丸くなっています。
鈍針と言います。
そのため、血管に刺さったり内出血するリスクが極めて低いと言えます。またヒアルロン酸による血流障害などのリスクを減らすことができるためヒアルロン酸注入に関してマイクロカニューレを使用されることはオススメです。

オススメのヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤は国内だけで何十種類があります。
そして、製剤によってソフトな仕上がり・持ち上げ力・持続力などが大きくことなるため結果として仕上がりに大きく影響します。
例えば、柔らすぎる製剤を使用してしまうと1〜2ヶ月するとほとんど吸収されてしまいますし、硬い製剤だと目の下の場合は凹凸のリスクが高いと言えます。
そんな中で目の上に対するヒアルロン酸製剤として適しているオススメのヒアルロン酸製剤を紹介していきます。
なお、値段を比較する場合は1本1ccで比較すると良いと思います。
(注入量の目安は1〜2本です。私は1本でやることが多いです。)

1 レスチレン

レスチレンは粒子が小さくソフトな仕上がりに優れています。そのため、目の下の注入に適している製剤と言えます。
凸凹のリスクが極めて少ないという利点があります。
欠点としては持続期間が短いことです。3〜6ヶ月間で吸収されてなくなってしまいます。
ただ、価格は安く1本 3〜6万円のクリニックが多いです。

(※)レスチレンに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】目の下・唇にはレスチレン!レスチレンの効果と持続と疑問点。

2 ジュビダームビスタ ウルトラ

長期持続性(1年間)・なめらかでソフトな仕上がり・厚生労働省認可などの特徴があり、目の下の注入に優れています。
価格は1本5〜7万円で決して安くはないですが持続期間は1年間です。
そのため、質の高い安全なヒアルロン酸製剤を使用したいという方にオススメです。

(※)ジュビダームに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】厚生労働省承認のヒアルロン酸ジュビダーム!ジュビダームの効果と持続。

3 クレヴィエル プライム

クレヴィエルプライムは高濃度でありながらソフトな仕上がり持続期間が長い(12〜15ヶ月)という特徴があります。
特に2のジュビダームビスタウルトラと比べても高い密度がありながらソフトな仕上がりですので目の下に適している製剤と言えます。
価格は1本7〜9万円のクリニックが多いかと思います。

(※)クレヴィエルプライムに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】ヒアルロン酸クレヴィエルプライムで涙袋・額・頬上を長期間持続。効果と注意点。

そのため、目の下のヒアルロン酸注入に関しては私はレスチレンが一番好きですが、ジュビダームビスタウルトラやクレヴィエルプライムもオススメです。

「マクロレーン(VRF20,30)」、「パーレーン」、「クレヴィエルコントア」、「ジュビダームビスタウルトラプラス」、「ジュビダームビスタボリューマ」などは目の下に関しては硬いためあまり適していません。

「ニューラミス」、「ビタール」などは柔らかすぎ持続期間も短く適していません。

目の下のヒアルロン酸注入の4つの効果・メリット

1 目の下のクマが改善する。

目の下にヒアルロン酸を注入しボリュームを出すことによって目の下のクマを改善することが可能です。
なお、ヒアルロン酸の注入量はひとり、ひとりに合った注入量とすることが可能です。
目の下のクマの程度にもよりますがだいたい、両側で1ccの注入量となることが多いです。
なお、2週間以上経過するとボリュームが10%くらい減ることには注意が必要ですが目の下は一度に多い量は注入しない方が良いです。

2 目元が若返る。

目の下のクマが改善することにより目元が若返ります。
そして、目の下のクマ・たるみが目立つ方は、肌のコラーゲン繊維などの弾力繊維が減少していることが少なくありません。
目の下の肌のハリも低下しています。
そのため、ヒアルロン酸によってボリュームを出すことによって目元の皮膚・肌にハリが出て、若々しくなります。

3 即効性がある。

ヒアルロン酸注入は即効性があります。
つまり注入した瞬間にはほぼ完成なわけです。
注入直後に目の下のクマ・たるみが改善し若返ったという実感できるということが大きな利点でしょう。

4 仕上がりが自然。

 
ヒアルロン酸注入はもちろん注入量にもよりますが、自然な仕上がりが可能です。
そのため、周囲にバレてしまうリスクは少ないでしょう。
手軽にできて仕上がりが自然ということは大きな魅力ですよね。

目の下のクマのヒアルロン酸注入の9つのリスク・合併症

1 痛み。

痛みは注入の時だけです
その後に痛みことは基本的にはありません。
(ジンジンする感じの痛みが数時間程度持続する可能性があります。)

2 腫れ・内出血。

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
目元は血流が多く内出血しやすいので先端が丸いマイクロカニューレの使用は必須です。
内出血してしまった場合は1〜2週間かけて吸収されます。

3 凹凸・しこり。

下まぶたへのヒアルロン酸注入は通常マイクロカニューレを用いて行います。
しかし、それでも下まぶたの皮膚はとても薄いため凹凸やしこりが出やすい部位と言えます。
経験のある医師にお願いした方が良いと言えるでしょう。
また、万が一凹凸やしこりが出てしまいなくしたいと思った時はヒアルロニダーゼを注射して分解し改善することも可能です。
ヒアルロニダーゼで溶解した場合は1〜2日でほとんどシコリやヒアルロン酸を溶解でき1〜2週間経過すればヒアルロン酸を再度注入することが可能です。
手軽にヒアルロン酸を溶解できるということは大きな利点ですが1000人に1人くらいの割合でアレルギーが起きるということが注意点となります。

4 長期的に持続しにくい。

ヒアルロン酸は手軽でメリットは大きいですがいずれ分解されてしまい一生は持続しないです。
なお、注入を繰り返すと効果の持続期間は長くなっていきます。

5 感染。

非常に稀ですが感染してしまい、赤く腫れて痛みが出てしまうことがあります。
0.1%以下の確率だと思います。
その場合は溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)を注射することによって溶かすことによって改善します。

6 アレルギー。

赤く腫れたりしてアレルギー反応が出る場合があります。
0.1%以下の確率だと思います。
なお、このアレルギーのリスクは製剤によっても異なるため国内で承認されている製剤を使用した方が良いと言えます。
また、アレルギー反応が起きてしまった場合はヒアルロニダーゼで早期に改善しますのでご安心下さい。

7 血流障害。

頻度としては非常にまれですが、ヒアルロン酸注入は血管の閉塞による血流障害の合併症(※)は1万人に1人の割合で起きてしまいます。
上まぶたのヒアルロン酸注入に関しては重篤な合併症の報告もあります。そのため、リスクを下げるためにマイクロカニューレの使用は必ず必要と言えます。
また、経験豊富な医師にしてもらった方が良いでしょう。

(※)血流障害に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

8 左右差が出てしまうことがある。

注入技術の未熟さ、あるいはもともとの目元の脂肪や筋肉のつき方、クマ・たるみの程度によっては左右差が目立ってしまう場合があります。
その場合は、追加で修正のヒアルロン酸注入をしてもらった方が良いでしょう。
追加で注入する場合は、その場で追加するか2週間程度し落ち着いてからした方が良いでしょう。

9 青っぽくみえることがある。

ヒアルロン酸を浅い位置に注入してしまうと青っぽくみえてしまうことがあります。(チンダル現象)
気になる場合は溶解剤を注射して溶かすことになります。
そのため、深い位置に注入してもらうようにしましょう。

ヒアルロン酸注入以外で目の下のクマ・ふくらみを改善させる4つの方法

ヒアルロン酸注入以外に以下のような改善させる方法があります。

1 FGF・PRPなどの成長因子の注射

成長因子の注射によって目の下のクマ・ふくらみを改善させることが可能です。
成長因子の種類にもよりますが1回の注射で数年の効果を期待することができます。
手軽で長期的に効果を実感することができるということが最大の利点ですが欠点もあります。
ブレーキさせる注射がないということです。
つまり、効果が強すぎた場合はしこりなどが一生残るリスクがあるということです。
また、成長因子注射でトラブルを起こしている医療機関には偏りがあるというデータもあります。
そのため、成長因子の注射を考えている方は信頼のできる医療機関を選びましょう。

※成長因子注射に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】成長因子注射の4つの効果・4つのリスク・持続まとめ。

2 脂肪注入

脂肪注入によって目の下のクマ・ふくらみを改善させることが可能です。
脂肪は一部は吸収されてしまいますが、半永久的に効果が持続します。
ただ、注意点としては簡易的な脂肪吸引(二の腕or大腿内側からが多いです。)も必要なためダウンタイムがあります。
また、脂肪注入をするときの針は太いため内出血のリスクが高く、針跡の色素沈着は1ヶ月程度残ります。

※脂肪注入に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】顔の脂肪注入の効果・ダウンタイム・9の注意点・リスクまとめ。

3 目の下のふくらみ取り(経結膜脱脂術)

目の下のふくらみ取り(経結膜脱脂術)は原因の脂肪を摘出するため根本的な解決手段です。
腫れや内出血などのダウンタイムが少なく20分程度で終わる小手術ですが、手術ということでハードルが高いという人は少なくないでしょう。
抵抗がない方にとってはリスクも少なく非常に良い解決手段と言えます。

※目の下のふくらみ取り(経結膜脱脂術)に関して詳しくはこの記事参照。
【医師が教える】切らない目の下のクマ・ふくらみ取りの失敗やメリットの全て。

4 目の下のたるみ取り手術(下眼瞼除皺術)

目の下の脂肪を摘出+目の下の余分な皮膚を切除することができます。
そのため、目の下のたるみもしっかりと改善し若返ることが可能です。
ただ、メスを使う手術となり、抜糸も必要なため抵抗があるという方は少なくないでしょう。
手術が大丈夫な方にとっては良い治療法と言えます。

※ 目の下のたるみ取り手術(下眼瞼除皺術)に関して詳しくはこの記事参照。
【医師が教える】目の下のたるみ取りの腫れ・ダウンタイム・リスクの全て。

まとめ

目の下のクマ・たるみに対するヒアルロン酸注入はたった数分で改善し目元を若返らせることが可能です。
ヒアルロン酸注入においては満足度が高い部位の一つです。
そのため、目の下のクマを改善したいと悩んでいる方はヒアルロン酸注入を受けてみる価値が十分にあるでしょう。
ただ、目の下に対して滑らかに綺麗にヒアルロン酸を注入することは難易度も高く経験のない医師も少なくありません。
ヒアルロン酸製剤の選択を含め信頼のできる医師に相談しましょう。

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