美肌・若返り

【医師解説】ハッピーリフト(糸のリフトアップ治療)の5の効果・6の注意点・まとめ

「お顔のたるみが気になる。」
「たるみのせいで老けて見えてしまう。」
「ほうれい線やマリオネットラインが気になる。」
など悩んでいる方は少なくないでしょう。
そういった方にオススメなのが糸のリフトアップ治療です。
糸のリフトアップ治療は様々な種類があります。
その中でも主流である「ハッピーリフト」について説明していきます。

糸のリフトアップ治療とは?

糸を挿入しお顔のたるみをリフトアップする治療です。
また、糸はコグといってトゲトゲのようなものがついており皮膚の皮下組織にひっかかりお顔をリフトアップさせることが可能になっています。
糸は吸収性の糸と非吸収性の糸があります。
なお、吸収性の糸を用いたリフトアップ治療が安全性が高く人気です。
また、糸を挿入する方法は糸の種類によって異なります。

※糸のリフトアップ治療に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】糸のリフトアップ治療を受ける前に知るべき知識・効果・リスクまとめ。

ハッピーリフトとは?

糸はPDSという素材(溶ける素材)でできておりトゲ(コグ)がついています。
挿入することによって皮下組織にひっかかりお顔をリフトアップさせることが可能です。
また、糸のまわりからコラーゲンの増生効果を期待することができます。
そのため、ハッピーリフトは糸が溶けるため安全性が高くリフトアップ効果+肌質改善効果があるため糸のリフトアップ治療においても主流でありとても人気が高いです。

ハッピーリフトの手術時間

糸の本数にもよりますが、手術時間は15〜20分程度です。
麻酔は局所麻酔の注射ですので注射が終わってしまえば痛みは基本的にありません。
手術は以下のような流れになります。

1 デザイン

リフトアップする部位・糸を挿入する位置・針穴の位置をデザインします。

2 消毒

お顔を消毒し、清潔なドレープをかけたりして手術の準備をします。

3 局所麻酔注射

局所麻酔の注射をします。
静脈麻酔(※1)や笑気麻酔(※2)を用いることもあります。

(※1)点滴による麻酔で主にプロポフォールを用いることが多いです。使用することで眠った状態で施術を行うことが可能です。また、施術中に仮に痛みを感じたとしても終わった後には忘れています。
(※2)吸入による麻酔です。少しうとうとしたりリラックスする効果があります。眠ったり意識を失うような作用はありません。

4 糸の挿入・リフトアップ

糸を挿入する深さ・引き上げる強さが重要です。

5 手術終了後に医師の診察

この時に凹凸などがあれば修整します。

6 少し休憩してから帰宅

針穴の部位は通常小さなテープを貼ります。
当日から、洗顔・シャワー・メイク(針穴の部位以外)が可能な場合が多いです。
クリニックの指示に従いましょう。

ハッピーリフトのダウンタイム

ハッピーリフトの主なダウンタイムをまとめると以下のようになります。

痛み:ほとんどなし。ジンジンする程度の痛み
内出血:ほとんどなし。
腫れ:大きな腫れは2日程度。1週間で腫れは90%引き、1ヶ月後完成。
口を大きく開けにくい:直後がピーク。1週間で軽快。
ツッパリ感:直後がピーク。1週間で軽快。
皮膚の凹凸:直後がピーク。1週間で軽快。
皮膚のヨレ:直後がピーク。1週間で軽快。
針穴:1週間で軽快。(目立ちにくくなる。)

そのため、基本的には「手術日+1日」の合計2日間のお休みがあれば大丈夫です。
(仕事や生活の背景はそれぞれですので一概には言えませんが。)
また、ダウンタイムが心配な方は「手術日+3日」の合計4日間のお休みがあれば安心ですね。
なお、ダウンタイムは医師の技量・糸の本数によっても異なります。

ハッピーリフトの腫れを早く引かせる6つの方法

ハッピーリフトは腫れも少なくダウンタイムがあまりない手術です。
しかし、腫れはゼロではありません。
そのため、腫れを早く引かせる6つの方法をご紹介していきます。

1 安静にする(当日帰宅後)

動くと血流が良くなり、腫れやすくなってしまいます。
日常生活は大丈夫ですがなるべく安静にしましょう

2 頭を心臓よりも高くしておく(大きな腫れが引くまで)

寝ていると頭への血流が多くなり腫れが出やすくなりますので座って休んだ方が良いです。
夜寝るときは完全に平らになるよりは少し頭を高くして寝たほうが腫れにくいと言えます。

3 軽く冷やす (2~3日)

氷やアイスノンなどをタオルでくるんで軽くお顔を冷やしていただくと良いです。
その際、氷やアイスノンで直接お顔を冷やさず、必ずタオルなどでくるんで冷やし過ぎないようにして下さい。

4 体を温めすぎない (2~3日)

温めると血流が良くなり、腫れが強くなってしまいます。
入浴、サウナ、アルコール、運動で体を温めすぎないようにしましょう。
入浴も当日はせずに、軽くシャワーを浴びるくらいにしておいた方が良いです。

5 薬を飲む

美容クリニックから腫れが早く引くのを助ける薬が処方される場合があります。
術後しっかり飲んで下さいね。

6 禁煙する

術後の喫煙は、末梢の血流が悪くなり、傷の治りが悪くなるので、最低1週間、禁煙していただいたほうが無難です。

ハッピーリフトの5つの効果・メリット

ハッピーリフトには以下のような効果・メリットがあります。

1 安全性が高い(糸が溶ける)

糸が溶けるということは大きなメリットです。
長期的に考えた時の感染などのトラブルのリスクがなく安心です。
また、万が一糸の挿入によって凹凸・ヨレなどがあった場合も吸収性の場合は経過をみるとなじんで軽快します。
逆に溶けない糸を挿入した場合は生涯にわたって感染のリスクがゼロではなく凹凸などがずっと残ってしまうこともありうるということとなります。
そのため、溶ける糸の場合はリフトアップ効果+肌質改善効果がしっかりとあり、かつ長期的に安全・安心ということができます。
またハッピーリフトを治療して2年後の調査で満足度が89%であったというデータもあります。<1>

2 たるみ改善効果

ほうれい線・口角・フェイスラインなどのたるみがリフトアップし改善します。
気になる部位を直接リフトアップさせることができることが最大の利点でしょう。
たるみが改善することでフェイスラインも整い小顔効果があります。
なお、コラーゲンが増生されて肌の引き締め効果もあるため糸が溶けてなくなってしまった後もたるみ改善効果もある程度持続したるみにくくなります。

3 肌質改善効果

糸が挿入されていることによって、線維芽細胞が活性化されてコラーゲン増生されます。
コラーゲン増生されることにより、肌にハリが出たり、毛穴・小じわが改善したり、肌の引き締め効果・タイトニング効果があります。
なお、肌質改善効果に関しては病理学的・組織学的にも証明されています。<2>

※スレッドリフトによる肌質改善効果に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】スレッドリフトの満足度・合併症・リスク・肌質改善効果の真実。

4 ダウンタイムが少ない

ハッピーリフトは糸のリフトアップ治療の中でもダウンタイムが少ない部類に分類されます。
ダウンタイムが少なく手軽にできる若返り治療ということは大きなメリットでしょう。

5 自然な若返り効果

リフトアップ効果・仕上がりは自然です。
まわりから「痩せた!?」「なんか綺麗になったね。」と言われるくらい手術後早期からも自然です。

ハッピーリフトの6つのデメリット

ハッピーリフトには以下のようなデメリット及び注意点があります。

1 長期的なリフトアップは困難

糸は吸収性であり、1年以内になくなってしまいます。
溶けた後にリフトアップ効果がゼロになってしまうことはありませんが、やはりリフトアップ効果はある程度落ちてしまいます。
そのため、効果をキープするには数年に1回施術を受ける必要があります。

2 ダウンタイムがある

ダウンタイムは少ないものの手術ですので必ずダウンタイムがあります。
ただ、ダウンタイム(痛み・腫れ・内出血・赤み・大きく口を開けなくい・一時的な感覚障害・一時的な顔面神経麻痺など)は軽度です。
少なくとも1週間以上経過すれば気になる症状はほぼないでしょう。

3 非対称・左右差

非対称・左右差が6%の症例でありすぐに修正されたというデータもあります。<1>
左右差は通常腫れが落ち着けば軽快します。
そのため、1ヶ月以上経過して左右差が改善しない場合はクリニックを受診し医師の診察を受けるべきです。
なお、東洋人の場合は右顔面と左顔面を比べると右顔面の方が大きい方が多いですので左右差を感じた場合は術前の自分の写真を見て確認するようにしましょう。

4 感染

挿入した糸が感染してしまうことが稀にあります。
ただ、ハッピーリフトは吸収性の溶ける糸ですのでこの感染のリスクはほぼゼロです。
なお、感染した場合は抗生剤の内服や点滴をしたり、場合によっては糸を抜去する処置をすることもあります。

5 凹み・凹凸

ハッピーリフト治療直後に多少の凹み・凹凸が出ることがあります。
これは、浅い位置に挿入されてしまった時に起きてしまうことが多いです。
通常は1週間程度でなじみ軽快します。
1ヶ月以上して凹み・凹凸が気になってしまう場合は0.5〜1%くらいです。
その場合はヒアルロン酸注入をします。
つまり、100〜200人に1人くらいの割合で凹み・凹凸に対してヒアルロン酸注入をすることがあるというわけです。
そして、ヒアルロン酸が吸収される頃には糸がなじみますので軽快しているというわけです。
そのため万が一、1ヶ月以上経過して凹み・凹凸が気になった場合は施術を受けたクリニックを受診し医師に診察してもらいましょう。

6 糸が出てくることがある

糸を挿入した針穴から糸が出てきてしまうことがあります。
非常に稀ですが、0.2%くらいの確率です。
つまり、500人に1人くらいの割合であるわけですが糸が出てきてしまった時は簡単に数分で取ることが可能です。
取る時は糸が出ている部位に局所麻酔の注射をして糸を取ります。

医師の選び方

症例写真・症例数のある医師を必ず選びましょう。
なぜなら、医師の技術力によって結果は大きく左右されてしまうからです。
糸を挿入する微妙な深さによってリフトアップされる強さは変わりますし、凹みや・皮膚のヨレのリスクも変わってきます。
また、糸の挿入を丁寧に行い、麻酔を適切な量使用することが大切なため腫れなどのダウンタイムは施術する医師によって変わります。
そのため、腫れなどのダウンタイムを最小限にし、最大限のリフトアップを安定的にできるようになるために症例数は100件以上は必要です。
症例写真は必ず確認しましょう。

まとめ

ハッピーリフトはダウンタイムが少なくリフトアップ効果+肌質改善効果があるため世界中で人気のある施術です。
メスを使わずにしっかりと若返りたい方にとっては非常に適している治療と言えます。
しかし、リスクはゼロではありませんので経験のある信頼できる医師を選びましょう。

【参考文献】
【1】Savoia A et al:Outcomes in thread lift for facial rejuvenation: a study performed with happy lift™ revitalizing.
Dermatol Ther (Heidelb). 2014 Jun;4(1):103-14.
【2】Rakesh Kalra et al:Use of barbed threads in facial rejuvenation.
Indian J Plast Surg. 2008 Oct; 41(Suppl): S93–S100.

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