顔の整形

【医師解説】失敗しないために知るべき「鼻のヒアルロン酸注入」の5つの注意点・効果

「低い鼻がコンプレックス」
「鼻を少し高くしたい。」
「鼻を整えたいけどメスを使う治療はしたくない。」
「鼻の手軽なプチ整形をしたい。」
そのような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
そんな方にオススメなのが鼻へのヒアルロン酸注入です。
今回、美容外科医・美容皮膚科医の視点から鼻のヒアルロン酸注入に関して説明していきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤です。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

※ヒアルロン酸注入に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

ヒアルロン酸注入の流れ

1 医師とカウンセリング

医師と鼻(鼻根部・鼻筋部)をどの程度高さを出したいか、ヒアルロン酸の種類、リスクなど説明を受けます。

2 料金の説明や同意書の記入など

料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。

3 注入処置

ヒアルロン酸を注入する予定の鼻根部・鼻筋部に局所麻酔の注射をします。
数分待った後にヒアルロン酸を注入します。
注入するための針を刺す回数は医師のやり方によって異なりますが2〜4回です。
そのため、処置室にて5〜10分で処置は終了します。
(表面麻酔クリームや表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。)

4 帰宅

終了後にメイクやマスクをして帰宅します。

鼻のヒアルロン酸注入のダウンタイム

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
ただ、腫れは直後から全然気にならないことがほとんどでしょうが完全になじむまでには1週間程度かかります。
また、製剤にもよりますが2週間程度経過するとボリュームが10%程度減ります。
なお、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
直後からメイクも可能です。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

オススメのヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤は国内だけでもたくさんの種類があります。
そして、製剤によって硬さ・持ち上げ力・持続力などが大きくことなるため結果として仕上がりに大きく影響します。
そのため、鼻に適しているヒアルロン酸製剤もあれば適していない製剤もあります。
鼻に適していない製剤でヒアルロン酸注入をすると横に広がる「アバタ―顔」になってしまうというリスクが高くなってしまいます。
そんな中で鼻のヒアルロン酸製剤として適しているオススメの3種類のヒアルロン酸製剤を紹介していきます。
なお、鼻のヒアルロン酸注入は0.2〜0.3cc程度の注入量となることが多く1ccを超える注入量になることはほとんどありません。

1 クレヴィエルコントア

クレヴィエルコントアは世界初の鼻・アゴ専用のヒアルロン酸製剤であり、世界一の高濃度(50mg/ml)・高密度・腫れにくい・安全性が高い・持続期間が長いという特徴があります。
シャープな仕上がりが可能です。
価格は1本7〜10万円のクリニックが多いかと思います。
そのため、鼻根部・鼻筋部でシャープな仕上がりを望まれている方にはクレヴィエルコントアがオススメです。
クレヴィエルはレディエッセという製剤の仕上がりに最も近いヒアルロン酸製剤でオススメです。(※)

(※)クレヴィエルコントアに関してはこの記事参照。
【医師解説】世界一硬いヒアルロン酸!クレヴィエルコントアの5つの特徴・注意点。
【医師解説】クレヴィエルの鼻先注入は危険?クレヴィエルでよくある15の疑問。
(※)レディエッセに関して詳しくはこの記事参照。
アゴをシャープに!医師が教えるアゴのレディエッセ注入が人気な5つの理由。

2 クレヴィエルプライム

高濃度(33mg/ml)でありながらソフトでしなやかな仕上がり持続期間が長い(12〜15ヶ月)という特徴があります。
価格は1本7〜9万円のクリニックが多いです。
シャープさではクレヴィエルに劣りますが、ナチュラルに鼻筋を通したいという人に向いています。

(※)クレヴィエルプライムに関してはこの記事参照。
【医師解説】ヒアルロン酸クレヴィエルプライムで涙袋・額・頬上を長期間持続。効果と注意点。

3 パーレーン

鼻形成に用いられる硬くしなやかな仕上がりができるという優れた特徴があります。
持続期間は6ヶ月程度です。
厚生労働省認可で安心の製剤です、
価格は1本4〜7万円のクリニックが多いです。
綺麗に仕上がる良い製剤ではありますが、キープ力を考えると1〜2の製剤には劣ります。

(※)パーレーンに関してはこの記事参照。
【医師解説】パーレーンvsクレヴィエル!パーレーンの効果と持続と疑問点。

そのため、鼻形成のヒアルロン酸製剤に関しては上記3種類がオススメです。

なお、
・マクロレーン(VRF20,30)はもともと胸専用のヒアルロン酸製剤であり粒子が粗くアレルギーのリスクがあるため不適切です。
・レスチレンは柔らかすぎて横に広がりやすいのでしない方が良いです。
・ニューラミスやビタールも柔らかすぎて不適切です。。
・ジュビダームビスタウルトラ・ウルトラプラス・ボリューマは鼻における注入治療の厚生労働省の認可が下りていないので積極的に用いるべきではないです。

ヒアルロン酸の注入量は?

ヒアルロン酸は0.1cc〜1cc程度注入します。
多く注入すると横に広がるリスクなどもあり実際は0.2cc〜0.3cc程度の注入となることが多いです。
0.5cc以上の注入量となることは稀です。
また、鼻先に注入することは横に広がってしまうリスクがあり基本的には行いません。

ヒアルロン酸の持続期間は?

パーレーンは6ヶ月程度
クレヴィエルは12〜24ヶ月程度
効果が持続します。
ただ、鼻は動きがない部分であることもあってそれ以上の効果が持続することもあります。
繰り返し注入していると効果の持続期間は長くなっていきます。
また、鼻のヒアルロン酸注入を短期間で繰り返し注入していると鼻が横に広がりやすくなってしまいます。
そのため、ヒアルロン酸を注入する間隔は最低でも6ヶ月以上空けた方が良いでしょう。

ヒアルロン酸注入の5つの注意点・リスク

鼻へのヒアルロン酸注入の注意点・リスクは大きくは以下の5点です。

1 腫れ・内出血・疼痛

ヒアルロン酸注入は基本的には腫れや内出血などのダウンタイムはほとんどありません。
ただ、注入後に内出血(青み)、浮腫、軽度の疼痛が現れる場合が稀にあります。
内出血は出てもごく小範囲がほとんどです。
針穴周囲のごく小さな内出血が起きる確率は30人に1人程度、大きな内出血が起きる確率は300人に1人程度です。
内出血が起きてしまった場合は、メイクで隠すことが可能ですが消えるまでに通常1~2週間程度かかります。

2 鼻根部が横に広がる

・頻繁にヒアルロン酸製剤を注入する
・鼻に適していないヒアルロン酸製剤で注入する
・多量に注入する
などのいずれかの点に当てはまると横に広がるアバター鼻になってしまうリスクが高くなります。
そのため、クレヴィエルなどの製剤を用いることが長期的に考えると良いでしょう。

3 アレルギー

製剤によってリスクの程度は異なりますが、アレルギーのリスクがあります。
アレルギーが出てしまった場合は赤く腫れます。
ヒアルロン酸の溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を注射することにより軽快します。
3000人に1人という報告もあります。<1>
ただ、アレルギーの頻度は最近の製剤だとそれよりもかなり少ないと言われています。
クレヴィエルに関して言えば日本国内で2万本以上使用されていてアレルギーの報告はありません。

4 感染

稀に注入したヒアルロン酸が感染して赤く腫れて痛みを伴ってしまう場合があります。
非常に稀なので確立的には0.1%以下でしょう。
その場合はヒアルロン酸の溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を注射することにより軽快します。

5 血流障害

頻度としては非常にまれですが、血管の閉塞による血流障害の合併症は1万人に1人の割合で起きてしまいます。<2>
血流障害の合併症の中でも特に重篤なもので皮膚壊死などの報告もゼロではありません。
そのため、そのような血流障害を避けるために
1 血管収縮剤入りの局所麻酔を事前に鼻に注入する。
2 骨に針が確実に当たっている状態で注入する。
3 細かく注入し、大量には注入しない。
4 できるだけ正中に注射する。
の4つのテクニックを用いることによりリスクをほぼゼロにし安全に注入することが可能です。

※ヒアルロン酸注入の血流障害に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

鼻のヒアルロン酸注入の5つの効果・メリット

ヒアルロン酸注入には以下のような効果・メリットがあります。

1 鼻根部・鼻筋を理想の高さにすることが可能

ヒアルロン酸を注入することによって鼻根部・鼻筋を綺麗に高くすることができます。
そして、注入量は0.05mlくらいの単位で微調整することが可能です。
そのため、ヒアルロン酸注入で理想の鼻の高さにすることができます。

2 横顔美人になれる

鼻筋が通ることによって横顔に立体感が出て綺麗になります。
手軽に横顔美人になれます。

3 目と目の距離が少しだけ近くなる

鼻根部が高くなることによって目頭の皮膚(蒙古襞)が鼻の方に引っ張られるため、目と目の距離を近くする効果があります。
そのため、目の横幅を広くして目を大きくさせる効果も多少あります。

4 仕上がりが気に入らなかったら溶かすことができる

この溶かすことができるという点が最大の利点でしょう。
そのため、仕上がりが気に入らなかった時はもちろん、感染やアレルギーなどのトラブルが万が一起こってしまった時も安心ですね。

5 手軽・安全

注入ですので数分で処置は終わり手軽かつ安全に受けることができます。

まとめ

ヒアルロン酸注入のリスクはゼロではありませんが、たった数分で鼻根部から鼻筋部までしっかりと1年程度高くすることが可能なためオススメの治療です。
また、施術を受けるにあたっては取り扱いのヒアルロン酸製剤の種類とリスクに関しては確認しておきましょう。

【参考文献】
1 Than Trong ED:Injection treatments in cosmetic surgery,Benjamin Ascher ed.,Informa healthcare,London,p.213,2009.

2 Ozturk et al:Complications Following Injection of Soft-Tissue Fillers 2013 The American Society for Aesthetic Plastic Surgery

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【医師解説】プチ整形で鼻を高く!鼻のヒアルロン酸注入でよく聞かれる10の質問。

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