顔の整形

【医師解説】鼻プチ整形のリスク・ダウンタイム・メリット・失敗の全て。

「鼻を目立たなくしたい。」「鼻を高くしたい。」「小鼻を小さくしたい。」
などの悩みを抱えていたり、より綺麗にしたいなど思っている方は少なくありません。
しかし、メスを使う手術やダウンタイムのある手術に抵抗がある方がほとんどでしょう。
そういった方にオススメなのがメスを使わない切らない鼻のプチ整形です。
鼻のプチ整形は大きく分けると以下の4種類あります。

1 鼻を高くする
ヒアルロン酸注入(鼻根・鼻筋を高くする。)
2 鼻先を高くする
切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)
3 鼻先を細くする
切らない鼻先縮小術(1day鼻先縮小術など。)
4 小鼻を小さくする
切らない鼻翼縮小術(1day鼻翼縮小術など。)

いずれの方法も切らない方法であり、腫れや内出血などのダウンタイムが短いという特徴があります。
では、それぞれの方法について美容外科医の視点から説明していきます。

ヒアルロン酸(鼻根・鼻筋を高くする。)

このヒアルロン酸注入が鼻のプチ整形の中ではもっとも一般的でしょう。
ヒアルロン酸製剤を注入することによって鼻根部や鼻筋部を高くします。

ヒアルロン酸製剤の種類は?

ヒアルロン酸と一言で表現してもその製剤の種類は日本国内だけで数十種類あります。
鼻に適しているヒアルロン酸製剤もあれば適していない製剤もあります。
鼻に適していない製剤でヒアルロン酸注入をすると横に広がる「アバタ―顔」になってしまうというリスクが高くなってしまいます。
鼻に適しているヒアルロン酸製剤は
・クレヴィエル
・パーレーン
です。
それ以外のヒアルロン酸製剤は注入するのはやめておいた方が良いでしょう。
例えば、
・マクロレーン(VRF20,30)はもともと胸専用のヒアルロン酸製剤であり粒子が粗くアレルギーのリスクがあるため不適切です。
・レスチレンは柔らかすぎて横に広がりやすいのでしない方が良いです。
・ジュビダームは鼻における注入治療の認可が下りていないので用いるべきではないです。
そのため、鼻にヒアルロン酸の注入を受けることを考えている場合はクレヴィエルもしくはパーレーンのヒアルロン酸製剤の取り扱いがあるかどうか必ず確かめましょう。

※クレヴィエルに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】世界一硬いヒアルロン酸!クレヴィエルコントアの5つの特徴・注意点。
【医師解説】クレヴィエルの鼻先注入は危険?クレヴィエルでよくある15の疑問。
※パーレーンに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】パーレーンvsクレヴィエル!パーレーンの効果と持続と疑問点。

ヒアルロン酸の注入量は?

ヒアルロン酸は0.1cc〜1cc程度注入します。
多く注入すると横に広がるリスクなどもあり実際は0.2cc〜0.3cc程度の注入となることが多いです。
また、鼻先に注入することは横に広がってしまうリスクも高く基本的には行いません。

ヒアルロン酸の持続期間は?

パーレーンは6ヶ月程度
クレヴィエルは12〜24ヶ月程度
効果が持続します。
ただ、鼻は動きがない部分であることもあってそれ以上の効果が持続することもあります。
繰り返し注入していると効果の持続期間は長くなっていきます。
また、鼻のヒアルロン酸注入を短期間で繰り返し注入していると鼻が横に広がりやすくなってしまいます。
そのため、ヒアルロン酸を注入する間隔は最低でも6ヶ月以上空けた方が良いでしょう。

ヒアルロン酸注入の5つのリスク

鼻へのヒアルロン酸注入のリスクは大きくは以下の5点です。

1 腫れ・内出血・疼痛

ヒアルロン酸注入は基本的には腫れや内出血などのダウンタイムはほとんどありません。
ただ、注入後に内出血(青み)、浮腫、軽度の疼痛が現れる場合が稀にあります。
内出血は出てもごく小範囲がほとんどです。
針穴周囲のごく小さな内出血が起きる確率は30人に1人程度、大きな内出血が起きる確率は300人に1人程度です。
内出血が起きてしまった場合は、メイクで隠すことが可能ですが消えるまでに通常1~2週間程度かかります。

2 鼻根部が横に広がる

・頻繁にヒアルロン酸製剤を注入する
・鼻に適していないヒアルロン酸製剤で注入する
・多量に注入する
などのいずれかの点に当てはまると横に広がるアバター鼻になってしまうリスクが高くなります。

3 アレルギー

製剤によってリスクの程度は異なりますが、アレルギーのリスクがあります。
アレルギーが出てしまった場合は赤く腫れます。
ヒアルロン酸の溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を注射することにより軽快します。
3000人に1人という報告もあります。
<1>
ただ、アレルギーの頻度は最近の製剤だとそれよりもかなり少ないと言われています。

4 感染

稀に注入したヒアルロン酸が感染して赤く腫れて痛みを伴ってしまう場合がありますl。
その場合はヒアルロン酸の溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を注射することにより軽快します。

5 血流障害

頻度としては非常にまれですが、血管の閉塞による血流障害の合併症は1万人に1人の割合で起きてしまいます。
(参考文献2)
血流障害の合併症の中でも特に重篤なもので皮膚壊死、失明などの文献上の報告もゼロではありません。
そのため、そのような血流障害を避けるために
1 血管収縮剤入りの局所麻酔を事前に鼻に注入する。
2 骨に針が確実に当たっている状態で注入する。
3 細かく注入し、大量には注入しない。
4 できるだけ正中に注射する。
の4つのテクニックを用いることによりリスクをほぼゼロにし安全に注入することが可能です。

※ヒアルロン酸注入により血流障害について詳しくはこの記事参照

ヒアルロン酸注入のまとめ

ヒアルロン酸注入のリスクはゼロではありませんが、たった数分で鼻根部から鼻筋部までしっかりと1年程度高くすることが可能なためオススメの治療です。
また、施術を受けるにあたっては取り扱いのヒアルロン酸製剤の種類とリスクに関しては確認しておきましょう。

※鼻のヒアルロン酸注入に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないために知るべき「鼻のヒアルロン酸注入」の3つの注意点・効果
【医師解説】プチ整形で鼻を高く!鼻のヒアルロン酸注入でよく聞かれる10の質問。

【参考文献】
1 Than Trong ED:Injection treatments in cosmetic surgery,Benjamin Ascher ed.,Informa healthcare,London,p.213,2009.
2 Ozturk et al:Complications Following Injection of Soft-Tissue Fillers 2013 The American Society for Aesthetic Plastic Surgery

切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)

医療用の溶ける毛羽立った糸を鼻先に挿入します。
(フレックスノーズもY-KOも本質的には同じ治療です。)
そのため、切らずに糸によって鼻先の形成をすることができます。

効果の持続期間は?

糸は6ヶ月〜1年で吸収されるため、大きな効果は1年間です。

切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)の4つのメリット

1 鼻先の形状を自由自在に形成できる
2 切らない
3 ダウンタイムがほとんどない
4 施術時間は10分程度
 
手軽にでき効果が実感できる切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)ですが、リスクはゼロではありません。
そのため、リスクに関しても説明していきます。

切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)の4つのリスク

1 糸が出てくることがある。
2 元に戻ってしまう。
3 感染してしまうことがある。
4 痛みがある。

リスクに関しては事前に医師に十分な説明を受けましょう。

まとめ。鼻先を高くしたい方にオススメの治療

鼻先を安全に手軽に高くしたい、少し鼻先を延長したいという方にオススメの治療です。
なぜなら、鼻先は通常ヒアルロン酸を注入することができませんし、軟骨移植や鼻中隔延長術などの手術は直後は良くても5年後や10年後などの長期経過を考えるとリスクが大きいからです、
そのため、負担が少なく確実に結果がでるため悩んでいる方は試してみる価値が十分にある施術と言えるでしょう。

※切らない鼻中隔延長術(フレックスノーズ、Y-KOなど。)に関して詳しくはこの記事参照。

切らない鼻先縮小術

「切らない鼻先縮小術」は切らずに糸を結び鼻先をしばります。
糸を結ぶことによって鼻の軟骨(大鼻翼軟骨)を寄せます。
鼻の軟骨(大鼻翼軟骨)が寄ることによって、余分なスペースが減り鼻先が細くなります。
つまり、切らずに鼻先を整えることができる施術ということです。
そのため、ダウンタイムがとれなく鼻先を細くしたい方に人気が高いです。
 

切らない鼻先縮小術のダウンタイムは?

ダウンタイムは比較的短い施術です。
腫れ・内出血・針穴などのダウンタイムは以下のようになります。

【腫れ・内出血】

腫れのピークは直後です。
数日で腫れはほとんど引き、1週間で完成です。
内出血が出ることはほとんどありません。
 

【針穴】

直後は針穴ができます。
数日~1週間程度赤みがあります。
また、針穴は少し凹みが出る場合があります。
ただ、いずれにせよ1週間でほとんど目立たなくなります。
(1ヶ月程度多少赤みが残ってしまう場合もあります。)

切らない鼻先縮小術の6つのメリット

以下のような6つのメリットがあります。

1 鼻先を細くできる。
2 鼻先が少し高くなる。
3 切らない。
4 腫れや内出血のダウンタイムが少ない。
5 施術時間は10分程度。
6 仕上がりが気に入らない時は抜糸して元に戻すこともできる。

そのため、安全性が高い施術と言えるでしょう。

切らない鼻先縮小術の4つのリスク

以下のようなリスクがあります。

1 針穴の凹みが残る場合がある。
2 感染してしまうことがある。
3 痛みがある。
4 元に戻ってしまう。

リスクや負担が少ないとはいえゼロではないためリスクに関して事前に医師に十分に相談しましょう。

まとめ。切らずに鼻先を細くしたい方にオススメの治療

切らない鼻先縮小術ならば手軽に鼻先が細く高くできます。
負担が少なく確実に結果がでるため悩んでいる方は試してみる価値が十分にある施術と言えるでしょう。

※切らない鼻先縮小術について詳しくはこの記事参照

切らない小鼻縮小術

切らずに糸を用いて小鼻をしばります。
小鼻をしばることに小さくすることが可能です。
また、仕上がりは1mm単位で調整することが可能です。

切らない小鼻縮小術のダウンタイムは?

ダウンタイムは比較的短い施術です。
腫れ・内出血・針穴などのダウンタイムは以下のようになります。

【腫れ・内出血】

腫れのピークは直後です。
翌日には腫れはほとんど引き、1週間で完成です。
内出血が出ることはほとんどありません。
直後でも腫れも少ないことがこの施術の利点ですので、翌日や翌々日に仕事や予定がある方も受けることが実際に多いです。
 

【針穴】

直後は針穴ができます。
数日~1週間程度赤みがあります。
ただ、針穴は小鼻の横ですので基本的には目立ちにくいところですね。
いずれにせよ1週間でほとんど目立たなくなります。
(1ヶ月程度多少赤みが残ってしまう場合もあります。)

切らない小鼻縮小術の5つのメリット

以下のようなメリットがあります。

1 小鼻を小さくすることができる。
2 切らない
3 ダウンタイムがほとんどない(直後は過矯正で、1週間程度でなじみます。)
4 施術時間は10分程度
5 抜糸して元に戻すことができる

万が一仕上がりが気に入らなかった時は抜糸して元に戻すことも可能です。

切らない小鼻縮小術の3つのリスク

以下のようなリスクがあります。

1 感染してしまうことがある。
2 痛みがある。
3 元に戻ってしまう。

リスクや負担が少ないとはいえ、リスクはゼロではないためリスクに関して事前に医師に十分に相談しましょう。

まとめ。切らずに小鼻を小さくしたい方にオススメの治療

小鼻を小さくする方法は、糸でしばるか切開の手術をするしか方法はありません。
切開による小鼻縮小術はどうしても傷跡が残ってしまいます。
そこで、切らない小鼻縮小術ならば切らずに傷跡もなく手軽に小鼻を小さくすることが可能です。適応はありますが、負担が少なく確実に結果がでるため悩んでいる方は試してみる価値が十分にある施術と言えるでしょう。

※切らない小鼻縮小術に関して詳しくはこの記事参照。

信頼できる医師を選びましょう

切らない鼻のプチ整形シリーズは手軽に確実に効果が出るため人気が高いです。
しかし、施術にはリスクが伴いますし期待通りの結果を得ることができない可能性があります。
そのため、経験のある信頼できる医師を選びましょう。

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