顔の整形

エランセで失敗?長期持続型注入剤【エランセ】の効果と副作用。

美容医療においてシワ改善や鼻を高くしたり、顎をシャープにする輪郭形成に「ヒアルロン酸」が用いられることが一般的です。
ただ、ヒアルロン酸以外にも「エランセ」や「レディエッセ」も注入剤(filler)として人気が高いです。
そのため、今回革新的な注入剤である「エランセ」に関して美容外科医・美容皮膚科医の視点からまとめていきます。

エランセとは?

エランセは注入剤としてつくられた製剤であり大まかに言えばfillerと呼ばれます。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして輪郭形成することができます。
なお、エランセはPCL(ポリカプロラクトン)を主成分とする注入材です。
PCLとは手術の時に使用する溶ける糸を細かい球状にした成分です。

エランセの効果

ボリュームを出してほうれい線やゴルゴラインのシワを改善して若返り効果があります。
また、顎に注入して輪郭形成も可能です。
そのため、大きく分けると「顔のシワを改善して若返り」+「顎に注入して輪郭形成」の2つの利用方法があると言えるでしょう。

エランセに特に良い部位

・ほうれい線
・ゴルゴライン
・マリオネットライン
・シワ・くぼみがある部位
・アゴの形成
に優れた注入剤です。

特にほうれい線や頬に注入することが多いですね。

エランセに特に向かない部位

1 鼻

鼻形成はやはり硬く・凝集性のある製剤が望ましいです。
そのため、鼻にはクレヴィエルがもっとも適しています。
また、エランセの場合はヒアルロン酸と異なり溶かす注射がないため鼻にはしない方が良いと言えるでしょう。

2 目の周り

「目の下」や「目の上」は皮膚が薄いです。
皮膚が薄い部位にエランセを注入すると凹凸が目立ってしまうリスクがあります。
そのため、目の周りにエランセを注入するのは控えましょう。

エランセの持続期間

一般的に、ヒアルロン酸は半年程度で吸収されなくなってしまうことが多いです。
しかし、エランセの持続期間は長く
・1年間(Sタイプ)
・2年間(Mタイプ)
・3年間(Lタイプ)
・4年間(Eタイプ)
と4タイプのエランセの製剤があります。
そのため、最大で4年間の効果持続が期待できます。
クリニックに通院するのが忙しくてなかなかできない方にオススメです。

エランセの安全性

最終的に完全に吸収されるので安全です。
欧州CEマークを取得し、主成分がアメリカのFDA承認(※)を取得、過去の35万症例で有害事象の報告がないなど、安全性においても期待ができます。

(※)アメリカのFDAは日本の厚生労働省のようなところです。FDA承認が取得されているということは高い安全性があると言えます。

エランセの3つの特徴

1 美肌効果がある

エランセの特徴としては、コラーゲン生成促進があるということです。
注入した部位の自分のコラーゲンを生成を促します。
そのため、肌のハリが良くなり美肌効果があります
この効果はヒアルロン酸より明らかに優れていると言えます。

2 長期持続性

持続期間が3年や4年と長いタイプのエランセもあります。
長期持続性が最大の利点とも言えるでしょう。

3 最終的に吸収される

エランセは最終的に分解され吸収されます。
最終的になくなるものですので安全ですね。

エランセの2つの注意点

1 溶かす注射がない

エランセはヒアルロン酸と異なり、溶かす注射がありません。
この溶解剤がないということがネックとなる場合があります。
例えば、注入後仕上がりに満足いかなかった場合や万が一感染・アレルギー・血流障害などのトラブルがあった時にすぐに解決することが難しいということです。
そのため、エランセを注入してもらう際には経験豊富な医師にお願いした方が良いと言えるでしょう。

2 稀に副作用(腫れが強く)が出ることがある

エランセは注入後数日間腫れが少し強く出てしまうことがあります。
一時的な、組織反応であると考えられます。
腫れてしまっても通常は数日〜1週間で軽快しますが、内服薬や点滴を使用した方が良い場合もありますのですぐに施術を受けたクリニックを受診しましょう。

エランセのダウンタイム

一般的なヒアルロン酸注入と同様のダウンタイムです。
そのため、基本的に当日予定があっても問題ありません。
ダウンタイムをまとめると以下のようになります。

【痛み】
注入時にチクっと痛む程度です。
痛みに関しては注入後に痛くなることはほとんどありません。
ヒアルロン酸と同様ですね。

【腫れ】
注入ですので腫れが少しあります。
(気になるような腫れが出ることはほとんどありません。)
腫れは1週間程度経過するとボリュームが10%程度減少するようなイメージです。

【内出血】
注入ですので稀に内出血してしまうことがあります。
内出血してしまった場合も1,2週間かけて吸収されてなくなりますのでご安心下さい。

【メイク】
当日から可能です。

【洗顔・入浴・シャワー】
当日から可能です。

【アルコール・運動】
当日からしてしまうと内出血してしまうこともありますのでほどほどにしましょう。
(血流が良くなると内出血のリスクがあがります。)
できれば翌日からが良いですね。

エランセの料金相場

1本(1ml)で10万〜20万
というのが料金相場です。
なお、持続期間の1年(Sタイプ)、2年(Mタイプ)は10万円の前半、3年(Lタイプ)、4年(Eタイプ)は20万円に近い料金となります。

エランセでよくある10の質問

以下がエランセでよくある10の質問となります。

Q1 頬にヒアルロン酸注入を1ヶ月前にしました。
すでに結構なくなってしまった気がします。
同じ頬にエランセを注入することは可能でしょうか?

基本的に可能です。
ヒアルロン酸が注入している箇所でも問題ありません。
ご安心下さい。

Q2 エランセは美肌効果もあるんですか?

エランセはコラーゲン産生作用があります。
そのため、エランセを注入した部位は肌にハリが出て美肌効果がありますね。
ただ、エランセを注入していない部位に美肌効果が出るわけではありません。

Q3 エランセは溶かす注射がないと聞きました。
やはり溶かす注射がないのでしょうか?

はい。そうですね。
エランセは溶かす注射がございません。
そのため、信頼のできる医師に施術はお願いしましょう。

Q4 エランセの注入の痛みは結構ありますか?
私は痛みに弱いので心配です。

エランセの注入の痛みはそれほどありません。
チクっとする程度であり、ヒアルロン酸と同程度と考えて頂いて大丈夫です。

Q5 3日前にエランセを両頬に注入してもらいました。
左右差が気になります。
修正は可能でしょうか?

3日前にエランセを両頬に注入されたんですね。
左右差が気になる場合は足りない方に再注入するなどして修正可能ですよ。
ただ、3日前ということですので腫れの影響の可能性もあります。
そのため、まずは1〜2週間程度様子を見てもし気になるようであれば施術を受けたクリニックを受診しましょう。

Q6 2日前にほうれい線にエランセを注入しました。
量が多すぎる気がして仕上がりに不満です。
腫れが引けば量は減りますでしょうか?

2日前にほうれい線にエランセを注入されたんですね。
エランセは少し腫れが強く出てしまう場合もあります。
そのため、まずは1〜2週間様子をみましょう。
様子をみて改善されない場合は施術を受けたクリニックを受診しましょう。

Q7 半年前に頬にエランセを注入しました。
今回、エランセではなく同じ部位にヒアルロン酸注入をすることは可能でしょうか?

半年前にエランセを注入されたんですね。
炎症など特別にないのであれば基本的に同じ部位にヒアルロン酸注入は可能ですよ。
ご安心下さい。

Q8 ほうれい線に3日前にエランセを注入し内出血してしまいました。
内出血を早く引かせる方法はありますか?

3日前にエランセを注入し内出血してしまったんですね。
残念ながら内出血を早く引かせる方法はございません。
ただ、1〜2週間経てば吸収されてなくなりますのでご安心下さい。

Q9 鼻と顎にエランセの注入は可能でしょうか?

鼻はやめておいた方が良いです。
鼻への注入剤(filler)としてはクレヴィエルが最適です。
顎は可能ですので良いと思います。

Q10 エランセでアレルギー症状が出ることはありますか?

過去の35万症例でそういった報告がないというデータもありますが、アレルギーが出る可能性はゼロではありません。
そのため、万が一エランセを注入し赤く腫れてきたりなどの症状が出た場合は施術を受けたクリニックを受診しましょう。

まとめ

エランセは長期持続性・安全性・美肌効果のある人気の注入剤です。
ただ、溶かす注射がないなどの欠点もあります。
そのため、エランセを検討さられている方は信頼のできる医師を選びましょう。

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