
【医師解説】まぶたのBNLS注射は効果ない!?3つの注意点・効果・まとめ。
「まぶたのお肉が気になる。」
「まぶたの脂肪を取りたいけど、手術はしたくない。」
「まぶたをスッキリとさせたい。」
そんな風に悩んでいる方は少なくないでしょう。
そんな方にオススメなのがまぶたへのBNLS注射(脂肪溶解注射)です。
注射なので簡単に行うことができ需要のある施術です。
今回、まぶたへのBNLS注射について美容外科医・美容皮膚科医の視点からまとめていきます。
Contents
BNLSとは?
植物から抽出した成分から主に構成され
①クルミエキス(血管保護作用、血液循環促進)
②サポニン(血行促進、脂肪吸収抑制、コレステロール減少、抗炎症作用)
③チロシン(脂肪分解促進、セルライト減少、ハリ・ツヤを保つ、たんぱく質増生)
を主成分としています。
まぶたへのBNLSの効果は?
1 脂肪分解
2 リンパ循環改善
3 肌のひきしめ
の3つの作用があります。
そのため、脂肪が少なくなって、ひきしまり、むくみづらくなります。
上まぶたに注射することによって少しスッキリとさせる効果があります。
まぶたにBNLSは何ccくらい必要?
上まぶたには多くの量は入りません。
両側で合計1〜2cc程度です。
3cc以上は必要ありません。
両側で1ccが良いか2ccが良いかは医師に相談しましょう。
まぶたにBNLSは何回くらい必要?
上まぶたは効果を実感しにくい部位となります。
そのため、1回注射しただけですと効果ない?失敗かも?と感じることがあるかもしれません。
効果を実感するには最低でも3,4回は必要となります。
なお、効果には個人差があります。
まぶたへのBNLSのダウンタイム
【腫れ】
直後が腫れのピークです。
3時間くらいすると腫れは70%くらい引き、翌日には完全にひきます。
そのため、当日に予定があっても基本的に大丈夫な注射です。
(ぱっと見の腫れが引くまでに最低3時間以上かかりますが。)
【内出血】
内出血が出てしまうことがあります。
出てしまった場合は1〜2週間かけて吸収されてなくなります。
【痛み】
痛みは注射の時だけです。
注射が終わった後に痛みを感じることは通常ありません。
(当日はジンジンする程度の痛みを感じる場合があります。)
【メイク・洗顔・入浴】
当日から可能です。
ただ、長時間の入浴は血流が良くなり内出血のリスクが上がるため避けましょう。
【飲酒】
当日は控えましょう。
(脂肪の代謝が弱くなってしまうことがあるからです。)
【目元のマッサージ】
当日は控えましょう。
翌日から3日程度マッサージした方が効果的です。
BNLS注射の流れ
1 医師とカウンセリング
医師と注入したい箇所、必要なBNLSの本数、リスクなど説明を受けます。
2 料金の説明や同意書の記入など
料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。
3 注入処置
上まぶたにBNLSを注射していきます。
この時に事前に表面麻酔のテープ(※1)を貼った後に注射することもあります。
注射する量も少なく、針を刺す回数も両側で4〜6回程度のため処置室にて1〜2分で処置は終了します。
※1:表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。針が刺さる時の痛みを軽減することができます。
4 帰宅
終了後に帰宅します。
メイク・洗顔・入浴などは当日から可能です。
翌日から3日間程度、目元をマッサージした方が効果的です。
まぶたへのBNLS注射の3つの注意点
1 内出血が出てしまうことがある
まぶたは血流が豊富な部位です。
そのため、注射することによって内出血が出てしまうことがあります。
確率的には5%くらいです。
内出血が出てしまった場合は1〜2週間かけて吸収されていきます。
2 効果が実感できないことがある
上まぶたは効果が実感しにくい部位です。
効果には個人差があります。
そのため、3〜4回は注射しましょう。
3 BNLS・顔やせクイック以外はリスクがある
BNLSや顔やせクイックなどの注射であれば腫れも少なく、上まぶたに注射するにあたってリスクはありません。
ただ、それ以外の脂肪溶解注射ですと腫れが大きく出てしまうことがあり適応外です。
そのため、上まぶたへの脂肪溶解注射は必ずBNLSおよび顔やせクイックで行いましょう。
まぶたへのBNLS注射の3つの効果・メリット
1 まぶたがスッキリとする
まぶたの脂肪を減らし、リンパの流れも良くするため上まぶたがスッキリとする効果があります。
2 リスクがない
凹凸ができたり、くぼんでしまったりなどのリスクがありません。
リスクがないため安心して施術を受けることができますね。
※妊娠中、甲状腺疾患のある方、クルミアレルギーのある方などは治療を受けることができません。
3 安全・手軽
注射だけでリスクがないため、手軽に受けることができます。
まぶたのBNLS注射以外の2つの改善方法
1 上まぶたの脂肪取り(マイクロリポサクション)
上まぶたに2mm程度切開して、眼窩脂肪を摘出します。
かなりまとまった量の脂肪を摘出することが可能な施術です。
まぶたのBNLS注射を4回するよりも上まぶたの脂肪取りの施術をした方が脂肪を減らす効果は高いです。
なお、切開範囲がわずかであるため縫合・閉創する必要がないため抜糸の必要がありません。
ただ、まぶたの脂肪を取る小手術となるため、腫れ・内出血などのダウンタイムがあります。
※上まぶたの脂肪取りに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】まぶたの脂肪吸引で失敗!?まぶたの脂肪吸引の効果とリスク・失敗
2 二重埋没法
二重埋没法によって二重のラインをしっかりとつくることによって上まぶたをスッキリとした印象をつくることができます。
二重埋没法も小手術となるため腫れ・内出血などのダウンタイムおよびリスクが少しあります。
なお、上まぶたの脂肪取りと二重埋没法を同時にすることも可能です。
※二重埋没法に関して詳しくはこの記事参照。
二重埋没法は腫れる?医師が教える二重埋没法の全て。
【医師が教える】埋没二重の疑問!二重埋没法でよく聞かれる62の質問まとめ。
【医師解説】埋没で失敗した?二重埋没の抜糸の腫れとリスクと注意点。
【医師の本音】失敗しない二重埋没法の医師・クリニック選びの方法。
まとめ
まぶたへのBNLS注射は大きな効果を期待することはできませんが、まぶたをスッキリとさせる効果が期待できます。
安全・手軽でリスクはほとんどなく興味のある方は試してみる価値がある施術と言えるでしょう。
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