顔の整形

アゴプロテーゼ手術の4つのリスク・痛み・ダウンタイムについて医師が解説。

日本人は骨格的にあごが引っ込んでいることが多く、あごが前に出ると
かわいくなったり、美人になる方はとても多いです。
アゴを形成する方法としては主に2つの方法があります。

1 注入による方法(ヒアルロン酸、レディエッセ、エランセ)
2 手術(アゴのシリコンプロテーゼ)

注入による方法の方が手軽なため人気ですが、一度の手術で半永久的な効果を得ることができるためアゴのシリコンプロテーゼも非常に需要のある手術です。
(※アゴのヒアルロン酸注入に関してはこの記事参照。)
そのため、今回アゴのシリコンプロテーゼ手術に関して美容外科医の視点からまとめていきます。

アゴのシリコンプロテーゼとは?

体内で安定しているシリコンプロテーゼをアゴに挿入します。
シリコンプロテーゼの種類は豊富にあるためシャープなアゴや大きいアゴなど希望のアゴの形に形成することが可能です。
そのため、30分の手術で効果は半永久的に持続します。

ダウンタイム

腫れ・内出血のダウンタイムがあります。
腫れは直後がピークであり徐々に引いていきます。
茶色のテープによるアゴの部位の固定が72時間必要となります。
(手術の3日後に自分でテープを外しても大丈夫となります。)
1週間経過すれば腫れは70〜80%引きます。
内出血は出る場合と出ない場合があって出てしまった場合は1〜2週間で吸収されなくなっていきます。

また、手術による傷は下唇の裏の口腔内にのみできます。
そのため、お顔の表面に傷ができることはありません。
なお、手術による縫合は吸収性の糸でするため抜糸の必要がありません
ただ、口腔内の傷が落ち着くには最低1週間かかるため、刺激の強いものは1週間食べない方が良いでしょう。
1週間は歯磨きをせずにイソジンうがいのみが良いですね。

痛みは手術の際にする局所麻酔の注射の痛みだけです。
そのため、手術中や手術の後に痛みを感じることはありません。
ただ、1週間程度口・アゴ周囲にジンジンする程度の痛みを感じることはあります。

そして、見た目上は1ヶ月で完成ですが切開による手術ですので最終的な完成までは3〜6ヶ月かかります。
そのため、頬杖をつく・お顔のマッサージ・うつぶせ寝などのアゴに負荷のかかるような行為は1ヶ月間しない方が良いと言えます。

何日間のお休みで大丈夫?

茶色のテープによる固定は72時間した方が良いです。
そのため、最低でも「手術日+2日間」の合計3日間のお休みは必要です。
手術して3日後であれば腫れのピークはすぎています。
しかし、腫れ・内出血がある程度落ち着くまで1週間程度かかります。
そのため、「手術日+7日間」の合計8日間お休みできるとより安心ですね。
(もちろん、お仕事や日常生活は様々な背景があるかと思いますので一概には言えません。経過には個人差があります。)

アゴのシリコンプロテーゼの4つのメリット

1 シャープで綺麗なアゴになる。

ひとり、ひとりに合ったプロテーゼを選び加工できるため最適な形にできます。
そのため、オーダーメイドでシャープで綺麗なアゴを形成することが可能です。

2 Eラインが綺麗になる。

アゴにシリコンプロテーゼを挿入することによりアゴをしっかりと前に出すことが可能です。
そのため、Eラインを綺麗に整えることが可能です。

(※)Eラインとは鼻先とアゴを結ぶラインです。このEラインが唇にギリギリ触れないくらいが理想のEラインと言われています。

3 半永久的な効果。

シリコンプロテーゼはアゴの骨にフィットして安定して半永久的な効果があります。
また、万が一取り出す必要が出た場合でも傷は口腔内からで簡単に取り出すことが可能です。

4 傷跡は全く分からない。(口の中なので)

傷はすべて口の中です。
下唇の裏側を3cm程度切開するだけです。
お顔の表面に傷は一切できません。
傷跡がばれる心配はありません。

アゴのシリコンプロテーゼの4つのリスク

1 シリコンプロテーゼが曲がることがある。

通常アゴのシリコンプロテーゼは骨膜下と言って骨に固定するためずれたり曲がることはありません。
しかし、皮下などの浅い位置に固定されている場合は経過とともに曲がってしまうリスクがあります。
また、経験の浅い医師が施術した場合曲がった状態で固定してしまうこともあります。

2 血腫が溜まることがある。

切開による手術ですので稀に血腫が溜まってしまう場合があります。
血腫がたまってしまった場合は手術の時と同じ傷跡を利用して切開し血腫を取り除き、生理食塩水で洗浄し、止血し、アゴのシリコンプロテーゼを再度固定する必要があります。
しかし、かなり稀な合併症であり滅多に起こりません。確率的には1%以下でしょう。

3 感染してしまうことがある。

シリコンプロテーゼが感染してしまい、赤く腫れて痛みを伴うことがあります。
その場合は抗生剤による治療が必要となり、軽快しない場合はシリコンプロテーゼを取り出す処置が必要となります。
しかし、かなり稀な合併症であり滅多に起こりません。確率的には1%以下でしょう。

(※)シリコンプロテーゼを取り出す手術は、シリコンプロテーゼを挿入した時の傷跡を利用します。同じ傷跡を切開し、剥離していきシリコンプロテーゼを取り出します。シリコンプロテーゼを挿入した時と比べると短時間で終わり負担は少ないです。腫れも3,4日程度でほとんどひきます。固定なども必要ありません。

4 違和感を感じる場合がある。

プロテーゼが挿入されていることによる違和感を感じる場合があります。通常そういった違和感は1ヶ月程度、長くても6ヶ月程度で軽快します。ただ、経過を見ても違和感がどうしても気になる場合が稀にあります。
そういった場合は解消するためにはプロテーゼを取り出す手術を受けるしかないでしょう。

まとめ

アゴ形成はヒアルロン酸がもっとも人気ですが、アゴのシリコンプロテーゼ手術は少ない負担で半永久的な綺麗なアゴを形成することが可能なため需要はあります。
手術なのでリスクはゼロではありませんが、悩んでいる方は受ける価値が十分にある手術と言えるでしょう。

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