顔の整形

【医師解説】アゴのヒアルロン酸注入の効果・ダウンタイム・オススメ・リスクまとめ。

日本人は骨格的にあごが引っ込んでいることが多く、あごが前に出ると
かわいくなったり、美人になる方はとても多いです。
アゴを形成する方法としては主に2つの方法があります。

1 注入による方法(ヒアルロン酸、レディエッセ、エランセ)
2 手術(アゴのシリコンプロテーゼ)

手術は半永久的な効果を得ることができるという利点がありますがダウンタイムがあるためすべての人に受け入れられるものではないでしょう。ダウンタイムやリスクなどがほとんどなく手軽な注入による方法が人気です。
(※アゴのシリコンプロテーゼ手術に関して詳しくはこの記事参照。)
そのため、アゴのヒアルロン酸注入に関して美容外科医の視点からまとめていきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は元々体内にある物質であり、それを注入剤としてつくられた製剤を注入します。
そのため、ヒアルロン酸は大まかに言えばfillerと呼ばれます。
fillerとは注入剤のことです。
注入することによってボリュームを出してほうれい線や口角のしわをうめて消したり、鼻やアゴに注入して鼻を高くしたり、アゴをシャープにしたりして形成します。
なお、ヒアルロン酸製剤の種類は国内だけでも数十種類もあります。

ヒアルロン酸注入の流れ

1 医師とカウンセリング

医師と注入したい箇所や必要なヒアルロン酸の本数、リスクなど説明を受けます。

2 料金の説明や同意書の記入など

料金の説明を受け、納得すればそこで同意書等を記入し料金の支払いをします。

3 注入処置

アゴにヒアルロン酸を注入します。
注入するための針を刺す回数はアゴの状態・医師のやり方によって異なりますが1〜3回です。
そのため、処置室にて数分で処置は終了します。
(表面麻酔クリームや表面麻酔テープを用いる場合は20〜30分プラスで時間がかかります。)

4 帰宅

終了後にメイクやマスクをして帰宅します。

アゴのヒアルロン酸注入のダウンタイム

注射ですので腫れや内出血のリスクがあります。
ただ、腫れは全然気にならないことがほとんどでしょうが完全になじむまでには1週間程度かかります。
そのため、製剤にもよりますが2週間程度経過すると高さが10%程度減ります。
また、内出血はある一定の割合で起きてしまいます。
ただ、内出血が起きてしまってもごく小範囲であり1〜2週間で必ず吸収されていきます。
直後からメイクも可能です。
そのため、当日に予定があっても基本的には問題ない処置であると言えます。

オススメのヒアルロン酸製剤

ヒアルロン酸製剤は国内だけでもたくさんの種類があります。
そして、製剤によって硬さ・持ち上げ力・持続力などが大きくことなるため結果として仕上がりに大きく影響します。
例えば、柔らかい製剤を使用してしまうと数ヶ月するとほとんど吸収されてしまいますし、横に流れてしまって綺麗な高さを維持することができません。
そんな中でアゴのヒアルロン酸製剤として適しているオススメの3種類のヒアルロン酸製剤を紹介していきます。
この3種類の製剤のいずれかで経験のある医師が施術すれば後悔することはほとんどないでしょう。
なお、値段を比較する場合は1本1ccで比較すると良いと思います。
(注入量は1本で十分なことが多く、多くても注入量は2ccとなるため。)

1 ジュビダームビスタボリューマ

長期持続性(2年間)・成形成・低吸収性・リフト力が高い・組織親和性が高い・厚生労働省認可などの特徴があり、アゴ形成に優れています。(※)
また、持続期間も2年間と長いのは魅力的ですね。
ただ、欠点としては高価格な製剤であり、1本10万円近く費用はかかります。

(※)ジュビダームビスタボリューマに関して詳しくはこちらの記事参照。
【医師解説】持続期間が2年間!?ジュビダームビスタボリューマの6つの特徴。

2 ジュビダームビスタウルトラプラス

長期持続性(1年間)・なめらかな仕上がり・高密度・厚生労働省認可などの特徴があり、アゴ形成に優れています。
価格は1本5〜6万円でジュビダームビスタボリューマよりも安価ですが持続期間は1年間です。
(ジュビダームビスタボリューマの価格のだいたい60%くらいのクリニックが多いかと思います。)
そのため、ジュビダームビスタボリューマの予算はないけど質の高い安全なヒアルロン酸製剤を使用したいという方にオススメです。

(※)ジュビダームに関して詳しくはこちらの記事参照。
【医師解説】厚生労働省承認のヒアルロン酸ジュビダーム!ジュビダームの効果と持続。

3 クレヴィエルコントア

クレヴィエルは世界初の鼻・アゴ専用のヒアルロン酸製剤であり、世界一の高濃度・高密度・腫れにくい・安全性が高い・持続期間が長いという特徴があります。
特に1や2のジュビダームビスタウルトラプラスやボリューマと比べても2倍以上の密度がある製剤ですのでよりシャープな仕上がりが可能です。
価格は1と2の中間くらいの1本7〜9万円のクリニックが多いかと思います。
そのため、シャープな仕上がりを望まれている方にはクレヴィエルコントアがオススメです。
クレヴィエルはレディエッセという製剤の仕上がりに最も近いヒアルロン酸製剤でオススメです。(※)

(※)クレヴィエルコントアに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】世界一硬いヒアルロン酸!クレヴィエルコントアの5つの特徴・注意点。
【医師解説】クレヴィエルの鼻先注入は危険?クレヴィエルでよくある15の疑問。
(※)レディエッセに関して詳しくはこの記事参照。
アゴをシャープに!医師が教えるアゴのレディエッセ注入が人気な5つの理由。

そのため、アゴ形成のヒアルロン酸製剤に関しては上記3種類がオススメです。

また、あともう2つアゴ形成にオススメのヒアルロン酸製剤をあげるのであれば

「パーレーン」、「クレヴィエルプライム」ですね。

・「パーレーン」とは

鼻・アゴ形成に用いられる硬くしなやかな仕上がりができるという優れた特徴があります。
持続期間は6ヶ月程度です。
価格は1本4〜7万円のクリニックが多いです。
綺麗に仕上がる良い製剤ではありますが、アゴの高さのキープ力を考えると1〜3の製剤には劣ります。

(※)パーレーンに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】パーレーンvsクレヴィエル!パーレーンの効果と持続と疑問点。

・「クレヴィエルプライム」とは

高濃度でありながらソフトな仕上がり持続期間が長い(12〜15ヶ月)という特徴があります。
価格は1本7〜9万円のクリニックが多いです。
ソフトな仕上がりですのでアゴをシャープにしたいという方には向いておらず、長期的なアゴのキープ力を考えると1〜3の製剤には劣るでしょう。

(※)クレヴィエルプライムに関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】ヒアルロン酸クレヴィエルプライムで涙袋・額・頬上を長期間持続。効果と注意点。

なお、「マクロレーン(VRF20,30)」、「ジュビダームビスタウルトラ」、「レスチレン」などは硬さが足りず適していません。
「ニューラミス」、「ビタール」などは柔らかすぎて持続期間も短く適していません。

アゴのヒアルロン酸注入の7つのメリット

1 シャープで綺麗なアゴになる。

ヒアルロン酸の注入量はひとり、ひとりに合った注入量とすることが可能です。
そのため、シャープで綺麗なアゴを形成することが可能です。
なお、2週間以上経過すると高さが10%くらい減るため少し注入量が多いかなと思うくらいがベストのことが多いです。
(1ccの注入量で十分なことがほとんどです。)

2 Eラインが綺麗になる。

アゴにヒアルロン酸を注入することによりアゴをしっかりと前に出すことが可能です。
そのため、Eラインを綺麗に整えることが可能です。(※)
Eラインが整うと横顔がとても綺麗になります。

(※)Eラインとは鼻先とアゴを結ぶラインです。このEラインが唇にギリギリ触れないくらいが理想のEラインと言われています。

3 小顔効果がある。

アゴがシャープになり、Eラインが整うと顔が小さく見える効果があります。
アゴにヒアルロン酸を注入するだけで小顔効果があるのは魅力的ですよね。

4 副作用の心配が少ない。

ヒアルロン酸は肌の中にもともとある成分です。そのためアレルギーなどの副作用が起きる心配がほとんどありません。
(製剤の種類によってアレルギーのリスクは変わります。)

5 即効性がある。

ヒアルロン酸注入は即効性があります。
つまり注入した瞬間にほぼ完成なわけです。
注入直後にアゴが整った実感できるということが大きな利点でしょう。

6 仕上がりが自然。

 
ヒアルロン酸注入はもちろん注入量にもよりますが、自然な仕上がりが可能です。
そのため、周囲にバレてしまうリスクは少ないでしょう。
手軽にできて仕上がりが自然ということは大きな魅力ですよね。

7 アゴ下がすっきりとして見える。

アゴ下の脂肪やもたつきが気になる人は少なくないです。
そんな人にアゴのヒアルロン酸注入でアゴ先を前に出すと、アゴ下がすっきりと見える効果があります。
(個人差・適応があります。)
少なくともアゴが小さくて、アゴ下のもたつきが気になっている方は良い適応です。

アゴのヒアルロン酸注入の8つのリスク・合併症

1 痛み。

痛みは注入の時だけです
その後に痛みことは基本的にはありません。
(ジンジンする感じの痛みが数時間程度持続する可能性があります。)

2 腫れ・内出血。

注射ですので腫れや内出血のリスクがありますがアゴの注入の場合は内出血のリスクも低く腫れも基本的には目立ちません。

3 凹凸・しこり

ヒアルロン酸注入では稀に凹凸やしこりができてしまう場合があります。ただ、アゴは基本的に骨膜上といってかなり深く注入しますので仮にできたとしても気づかないでしょうし、問題ありません。
また、ヒアルロニダーゼを注射して分解することも可能です。
ヒアルロニダーゼで溶解した場合は1〜2日でほとんどシコリやヒアルロン酸を溶解でき1〜2週間経過すればヒアルロン酸を再度注入することが可能です。
手軽にヒアルロン酸を溶解できるということは大きな利点ですが1000人に1人くらいの割合でアレルギーが起きるということが注意点となります。

4 長期的には持たない。

ヒアルロン酸は手軽でメリットは大きいですがいずれ分解されてしまい一生は持続しないです。
なお、注入を繰り返すと効果の持続期間は長くなっていきます。

5 感染。

稀に感染してしまし、赤く腫れて痛みが出てしまうことがあります。
その場合は溶かす薬(ヒアルロニダーゼ)を注射することによって溶かすことによって改善します。

6 アレルギー。

赤く腫れたりしてアレルギー反応が出る場合があります。
なお、このアレルギーのリスクは製剤によっても異なるため国内で承認されている製剤を使用した方が良いと言えます。
また、アレルギー反応が起きてしまった場合はヒアルロニダーゼで早期に改善しますのでご安心下さい。

7 血流障害。

頻度としては非常にまれですが、ヒアルロン酸注入は血管の閉塞による血流障害の合併症は1万人に1人の割合で起きてしまいます。
ただ、アゴへのヒアルロン酸注入に関して言えばリスクはゼロに近いです。

(※)血流障害に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】失敗しないヒアルロン酸注入の全ての知識。効果・7つのリスク・製剤種類

8 左右差・曲がってしまうことがある。

注入技術の未熟さ、もしくはアゴの筋肉の状態によっては綺麗にまっすぐ高さが出ずに曲がってしまう、左右差が出てしまう場合があります。
その場合は、追加で修正のヒアルロン酸注入をしてもらった方が良いでしょう。
追加で注入する場合2週間程度経過すると高さが少し落ち着くため2週間以上経過してからが良いでしょう。

ヒアルロン酸注入以外の4つのアゴ形成方法

ヒアルロン酸注入以外にも以下のように4つのアゴ形成方法を紹介していきます。

1 レディエッセ注入

レディエッセは注入材であり成分は「カルシウムハイドロキシアパタイト」と言って骨の成分に近いです。
シャープなアゴの形成が可能です。
ただ、溶解剤がないということには注意が必要となります。

(※)レディエッセ注入に関して詳しくはこの記事参照。
アゴをシャープに!医師が教えるアゴのレディエッセ注入が人気な5つの理由。

2 アクアミド注入

アクアミドなどの半永久的に持続する注入物を注入するという方法があります。
手軽にできるメリットがありますが、仮に凹凸・しこりなどができてしまった場合はそれが生涯にわたって持続します。
そのため、アクアミド注入はリスクも高くオススメできる治療ではありません。

3 脂肪注入

脂肪注入によってもアゴ形成が可能です。
脂肪は一部は吸収されてしまいますが、半永久的に効果が持続します。
ただ、注意点が3つあります。

1 ダウンタイムがある

簡易的な脂肪吸引(二の腕or大腿内側からが多いです。)も必要なためダウンタイムがあります。
ダウンタイムは軽いですが、脂肪吸引した部位の痛み・腫れ・内出血などです。

2 針跡が1ヶ月間残る

脂肪注入をするときの針は太いため内出血のリスクが高く、また針跡の色素沈着は1ヶ月程度残ります。
最終的には針跡は分からなくなります。

3 ヒアルロン酸がすでに入っている人は溶かす必要がある。

ヒアルロン酸がすでに注入されていて脂肪注入をしたい人の場合は一度ヒアルロン酸を溶かす必要性があります。

※脂肪注入に関して詳しくはこの記事参照。
【医師解説】顔の脂肪注入の効果・ダウンタイム・9の注意点・リスクまとめ。
【医師解説】顔の脂肪注入で若返り!顔の脂肪注入でよくある15の質問。

4 アゴプロテーゼ手術

体内で安定しているシリコンプロテーゼをアゴに挿入します。
シリコンプロテーゼの種類は豊富にあるためシャープなアゴや大きいアゴなど希望のアゴの形に形成することが可能です。
そのため、30分の手術で効果は半永久的に持続します。

(※)アゴプロテーゼ手術に関して詳しくはこの記事参照。
アゴプロテーゼ手術の4つのリスク・痛み・ダウンタイムについて医師が解説。
【医師解説】顎整形の疑問!顎プロテーゼ手術でよく聞かれる15の質問。

まとめ

アゴのヒアルロン酸注入は手軽にフェイスラインを綺麗にすることが可能です。
また、リスクもとても少ないです。
そのため、悩んでいる方はヒアルロン酸注入を受けてみる価値は十分にあるでしょう。
なお、ヒアルロン酸製剤の選択が重要なためどのような製剤を使用するのか医師に確認しましょう。

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【医師解説】顎プチ整形の疑問!顎のヒアルロン酸注入でよく聞かれる15の質問

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