
【医師解説】二重全切開の左右差を治す!二重全切開の修正術の腫れと注意点
二重全切開の修正方法やリスク・注意点を説明します。
「切開の二重術は修正ができるのかが気になる。」
「二重術全切開法の修正方法がどんな方法が知りたい。」
「切開で一生モノの二重をつくりたい。」
そんな風に思っている方は少なくないでしょう。
そこで、今回
・二重全切開法の修正手術に関すること。
について美容外科医の私がまとめていきます。
二重術全切開を考えている方、修正手術を考えている方はぜひ読んで頂ければと思います。
Contents
そもそも二重術全切開法とは
まぶたの二重をつくる予定のラインを切開し余分な脂肪や眼輪筋を切除し二重の癒着をつくり縫い合わせて二重をつくっていきます。
また同時に余分な皮膚のたるみを切除することも可能です。
基本的には二重が取れることはなく一生もちます。
二重術全切開法のダウンタイムは?
腫れのピークは手術直後〜翌日の朝です。
1週間で50〜60%程度腫れがひき、抜糸は手術から5〜7日後です。
抜糸の翌日から洗顔・メイク可能で日常生活の制限はほとんどなくなりますね。
なお、内出血が出てしまうことが少なくなく2週間程度かけて吸収されてなくなります。
そのため、「手術日+抜糸まで。」の合計6日間のお休みは最低でも必要と言えますね。
仕事や生活の背景は人によって様々ですので一概に言うことはできませんが、平均的には1週間程度のお休みで施術を受ける方が多いですね。
なお、腫れは1ヶ月で90%程度ひき完成に近くなってきて、最終的な完成は3〜6ヶ月後となります。
二重の幅が広い方に合わせる修正方法
1 修正方法
二重の幅が広い方に合わせる全切開の修正は比較的やりやすいケースが多いです。
二重のラインの狭い方のまぶたの二重のラインに沿って切開します。
二重のライン上のまぶたのたるみを切除しつつ二重の幅・ラインを上げて左右差を改善します
。
そのため、基本的には古い切開線を利用して修正をするということで新たに傷をつくることはしません。
(新たに切開線をつくる場合も稀にあります。)
2 ダウンタイム
腫れは1週間で50〜60%引き、1ヶ月で90%引き、3〜6ヶ月で完成です。
なお、2回目の手術だと腫れ・内出血が強く出てしまう傾向がありますのでダウンタイムは初回手術よりも少し長く考えていた方が良いです。
3 修正手術の時期
基本的には手術から6ヶ月以上間隔をあけた方が良いです。
間隔をあけた方が良い理由としては手術から6ヶ月以内は完成の時期ではないからです。
6ヶ月以内は二重の幅が狭くなる場合があります。
そのため、6ヶ月以内に二重幅を広くしようと修正手術をすると広い方の二重幅が経過とともに狭くなり結果的に左右差ができてしまうことがあります。
そのため、基本的には6ヶ月間は様子をみましょう。
(3ヶ月経過の時点で二重幅を広くするための修正手術をする場合もあります。)
4 リスク・注意点
A ダウンタイムが長くなってしまうことがある
2回目の手術だとまぶたの組織・瘢痕の影響で内出血が強く出てしまったりして腫れ・内出血などのダウンタイムが長くなってしまうことがあります。
基本的には初回手術よりも少し長くダウンタイムを考えた方が良いと言えます。
B それほど二重の幅・ラインが高くならないことがある
二重を広げることができるのも限界があります。
思ったほど二重のラインを広げることができない可能性もあります。
二重幅をどの程度広げることができるかどうかは医師に確認しましょう。
C 左右差が出ることある(修正した方が広くなりすぎることがある)
狭い方の修正した方の二重が広くなり、広い方の二重よりも広くなってしまう場合があります。
これは初回手術で6ヶ月より前に修正手術をした場合に起こることがありますが、初回手術から6ヶ月以上経過してやった場合には基本的には起こりません。
D 二重のくいこみが強くなりすぎることがある
全切開二重術で内部処理として組織を切除しすぎると二重のくいこみが強くなりすぎることがあります。
ベタッとした二重になることがあるということが注意点ということです。
稀な合併症ですので基本的にはおこりません。
E 傷跡が目立ってしまうことがある
二重のライン上の傷跡が凹んで目立ってしまったり、傷が瘢痕となり目立ってしまうことがあります。
稀な合併症ですので基本的にはおこりません。
F 予定外の二重のラインが入ってしまうことがある
内部処理として組織を切除しすぎると稀に予定外の二重のラインが入ってしまうことがあります。
稀な合併症ですので基本的には起こりません。
G 眼瞼下垂を起こしてしまうことがある
内部処理で組織を切除しすぎると眼瞼挙筋を傷つけてしまいまぶたが重たくなってしまうことがあります。
眼瞼下垂のリスクがあるということです。
稀な合併症ですので基本的には起こりません。
二重の幅が狭い方に合わせる修正方法
1 修正方法
二重の幅が狭い方に合わせる全切開の修正は難しいケースが多いです。
二重のラインの広い方のまぶたの二重のラインに沿って切開します。
二重のラインの下のまぶたの皮膚を切除しつつ二重の幅・ラインを下げて左右差を改善します
。
そのため、基本的には古い切開線を利用して修正をするということで新たに傷をつくることはないことが多いです。
(新たに切開線をつくる場合も稀にあります。)
2 ダウンタイム
腫れは1週間で50〜60%引き、1ヶ月で90%引き、3〜6ヶ月で完成です。
なお、2回目の手術だと腫れ・内出血が強く出てしまう傾向がありますのでダウンタイムは初回手術よりも少し長く考えていた方が良いです。
3 修正手術の時期
基本的には手術から6ヶ月以上間隔をあけた方が良いです。
間隔をあけた方が良い理由としては手術から6ヶ月以内は完成の時期ではないからです。
6ヶ月以内は基本的には二重の幅が狭くなります。
そのため、6ヶ月以内に二重幅を狭くしようと修正手術をすると狭い方の二重幅が経過とともに狭くなり結果的に左右差ができてしまうことがあります。
そのため、基本的には6ヶ月間は様子をみましょう。
4 リスク・注意点
A ダウンタイムが長くなってしまうことがある
2回目の手術だとまぶたの組織・瘢痕の影響で内出血が強く出てしまったりして腫れ・内出血などのダウンタイムが長くなってしまうことがあります。
基本的には初回手術よりも少し長くダウンタイムを考えた方が良いと言えます。
B それほど二重の幅・ラインが狭くならないことがある
二重を狭くすることができるのも限界があります。
思ったほど二重のラインを狭くすることができない可能性もあります。
また、広い二重幅の癒着を解除することは難しい場合も少なくありません。
二重幅をどの程度狭くすることができるかどうかは医師に確認しましょう。
C 修正手術ができないこともある
皮膚の余裕があまりない場合は修正手術ができない場合もあります。
二重の幅を狭くする修正手術は二重の幅を広くする手術と比べて修正の難易度は高いです。
D 左右差が出ることある(修正した方が狭くなりすぎることがある)
広い方の修正した方の二重が狭くなり、狭い方の二重よりも狭くなってしまう場合があります。
これは初回手術で6ヶ月より前に修正手術をした場合に起こることがありますが、初回手術から6ヶ月以上経過してやった場合には基本的には起こりません。
E 二重のくいこみが強くなりすぎることがある
全切開二重術で内部処理として組織を切除しすぎると二重のくいこみが強くなりすぎることがあります。
ベタッとした二重になることがあるということが注意点ということです。
稀な合併症ですので基本的にはおこりません。
F 傷跡が目立ってしまうことがある
二重のライン上の傷跡が凹んで目立ってしまったり、傷が瘢痕となり目立ってしまうことがあります。
稀な合併症ですので基本的にはおこりません。
G 予定外の二重のラインが入ってしまうことがある
内部処理として組織を切除しすぎると稀に予定外の二重のラインが入ってしまうことがあります。
稀な合併症ですので基本的には起こりません。
H 眼瞼下垂を起こしてしまうことがある
内部処理で組織を切除しすぎると眼瞼挙筋を傷つけてしまいまぶたが重たくなってしまうことがあります。
眼瞼下垂のリスクがあるということです。
稀な合併症ですので基本的には起こりません。
二重のくいこみが弱い時
二重全切開手術後に内部処理が不十分ですと二重のくいこみが弱くなったり、二重が浅くなってしまうことがあります。
確率的には0.1%〜1%程度あると言われています。
1 修正方法
二重のラインに沿って切開していき内部処理をして二重のラインをつくります。
基本的には初回手術と同じ方法でつくります。
2 ダウンタイム
腫れは1週間で50〜60%引き、1ヶ月で90%引き、3〜6ヶ月で完成です。
なお、2回目の手術だと腫れ・内出血が強く出てしまう傾向がありますのでダウンタイムは初回手術よりも少し長く考えていた方が良いです。
3 修正手術の時期
基本的には初回手術から1〜3ヶ月以上間隔をあければ手術可能です。
左右差の改善では6ヶ月以上間隔をあけた方が良いですが、二重のくいこみが浅くなってしまった場合の修正では6ヶ月待たなくても基本的には修正可能です。
4 リスク・注意点
二重の幅を広くする修正手術のリスク・注意点と同様になります。
まぶたが重たくなってしまった時(眼瞼下垂になってしまった時)
二重全切開手術後にまぶたが重たくなってしまうことが稀にあります。
1 修正方法
二重のラインに沿って切開していき内部処理をして眼瞼下垂手術を行います。
2 ダウンタイム
腫れは1週間で50%引き、1ヶ月で80%引き、6ヶ月で完成です。
眼瞼挙筋の処理も行いますので初回の手術よりも腫れ・内出血が強く出てしまう傾向がありますのでダウンタイムは初回手術よりも少し長く考えていた方が良いです。
3 修正手術の時期
なぜならまぶたが重たくなったいるのは腫れの影響の可能性も十分に考えられるからです。
基本的には初回手術から6ヶ月以上間隔をあけなくてはいけません。
4 リスク・注意点
基本的には二重の幅を広くする修正手術のリスク・注意点と同様になります。
二重の切開の傷跡が目立ってしまった場合
二重の切開の傷跡が凹みなど目立ってしまう場合が稀にあります。
1 修正方法
二重のラインに沿って切開していき凹みを切除して縫合して修正します。
2 ダウンタイム
腫れは1週間で60%引き、1ヶ月で90%引き、6ヶ月で完成です。
皮膚の切除しかしませんのでダウンタイムは短い傾向にあります。
3 修正手術の時期
二重のラインの傷跡が目立ってしまった場合も様子をみれば改善・軽快することもあります。
そのため、二重の切開の傷跡が気になった場合も基本的には初回手術から6ヶ月以上間隔をあけなくてはいけません。
4 リスク・注意点
基本的には二重の幅を広くする修正手術のリスク・注意点と同様になります。
予定外に二重のラインが入ってしまった場合
二重のライン以外に予定外に二重のラインが入ってしまう場合があります。
1 修正方法
修正方法はケースバイケースです。
脂肪を切除しすぎて予定外のラインが入ってしまった場合は、脂肪注入やヒアルロン酸注入で修正します。
二重のくいこみが弱い関係で予定外で二重のラインが入ってしまっている場合は二重のくいこみを強くする修正手術をします。
まぶた・二重の状態によって異なります。
2 ダウンタイム
腫れは1週間で60%引き、1ヶ月で90%引き、6ヶ月で完成ですが修正方法によって異なります。
3 修正手術の時期
基本的には初回手術から6ヶ月以上間隔をあけた方が良いです。
4 リスク・注意点
基本的には二重の幅を広くする修正手術のリスク・注意点と同様になります。
なお、脂肪注入をした場合は、しこり・感染・脂肪が吸収されてしまう・脂肪壊死などのリスクがあります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
二重術全切開法はリスクが少なく人気の施術です。
しかし、リスク・トラブルはゼロではなく修正手術となる場合もあります。
そのため、信頼できる医師を選ぶべきですし何か心配なことがあったときは施術した医師の診察を受けるようにしましょう。
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