体の整形

【医師解説】手術後の腫れを軽減する薬!SINECCH(シンエック)の効果・注意点

「美容外科の手術を受けたいけど腫れが気になる。」
「術後のダウンタイムが心配。」
「ダウンタイムを1日でも短くしたい。」
 
そんな風に思っている方は少なくないでしょう。
 
そこでオススメなのがSINECCH(シンエック)という医薬品です。
では、今回はSINECCH(シンエック)に関して美容外科医の視点から説明していきます。
 

SINECCH(シンエック)とは

SINECCH(シンエック)は手術の腫れを軽減させることができるFDA認可(※)の天然成分の医薬品です。
SINECCH は、Arnica Montana(アルニカ モンタナ)が配合されていて、手術後の腫れや傷等のダメージをすばやく再生することが期待できます。

※FDAとは日本の厚生労働省のようなところです。FDA認可が取得されていれば効果・安全性において信頼性が高いと言えます。

主成分のArnica Montana(アルニカ モンタナ)とは

アルニカモンタナは、シベリアや中央ヨーロッパの山に自生するキク科のハーブです。 
アルニカは16世紀以降、特にロシアで民間療法として広く使用されてきました。
古典的なホメオパシーとして様々な種類の外傷に、また、筋肉痛の緩和や、落下によるあざを最小限に抑えるために多くの登山者から愛用されてきました。
つまり、ヨーロッパにおいて何百年もの間腫れ・内出血や傷の治療として使用されてきました。
近年では、アルニカの有効性を評価する研究がますます行われるようになってきており、その有効性と安全性から、アルニカの使用は更に日々広まりつつあります。

シンエックの効果・効能は?

シンエックの効果・効能をまとめると
 
・抗炎症
・殺菌効果
・手術後の腫れや内出血を抑える
・傷の回復を早める
・ダウンタイムを軽減する

 
ということになります。
 
適応は目元の手術・鼻手術・フェイスリフト手術・豊胸手術・脂肪吸引手術・歯科手術などほぼ全ての手術となります。
そのため、本格的な美容外科手術はもちろんのこと二重埋没法などのプチ整形を受ける方にも適していると言えます。

シンエックの飲み方は?

1日3回 1回 1錠ずつ 4日分(12カプセル)
が基本となります。
詳しくは
手術前(手術から1〜24時間前)に1錠内服(オレンジ・ピーチ色)
手術後(手術から3〜6時間後)に1錠内服(オレンジ・ピーチ色)
就寝時(手術当日の就寝時)に1錠内服(オレンジ・ピーチ色)
2日目は朝・昼・夕食後に1錠ずつ内服(ピーチ色)
3日目は朝・昼・夕食後に1錠ずつ内服(ピーチ色)
4日目は朝・昼・夕食後に1錠ずつ内服(ピーチ色)

シンエックの5つの注意点

1 妊娠中・授乳中には基本的に内服できません。
2 1ヶ月の間に複数の手術を連続で行う場合は最終手術時に内服して下さい。
(過剰摂取することはできないです。)
3 アレルギー症状が出てしまう可能性はゼロではありません。
4 ソセゴン(鎮静薬)と一緒に服用することはできません。
5 アルニカモンタナはキク科の植物ですが、菊アレルギーの患者様も問題なく内服できます。

シンエックの臨床試験データ

シンエックの臨床試験データとして有名なのは以下となります。

(なお、私が調べた限りでは「切開の手術でシンエックを飲むと回復までの時間が半分までになる」というデータを見つけることはできませんでした。)

1 AAFPRでのDr.Brook Seeley (ブルック・シーレイ医師)の発表(ニューヨーク、2002年5月5日)

フェイスリフト手術における臨床試験。
フェイスリフト手術を受ける人にシンエック内服群とプラセボ内服群(※1)に分かれて術後の経過を追ってデータを出しています。
(二重盲検法(※2)による臨床試験です。)

(※1)プラセボとは有効成分をまったく含まない薬のことです。シンエックの効果を比較するために用いるものです。
(※2)二重盲検法とは医師と患者の両方にシンエックを内服しているのかわからない状態で臨床試験を行うというものです。

<結論としては以下の通りです。>

・シンエック内服している方が24%、内出血が少なかった。
(the placebo group had 24 % more bruising than the since group.)

・シンエック内服している方が特に術後1日目と7日目に大きな違いが認められた。
(the results were highly statistically significant for post-op Day 1 and Day 7.)

・術後1日目はシンエック内服していない方はシンエック内服よりも平均26%㎠以上内出血が多かった。
(On post-op Day 1 the placebo group had on average 26% more square cm of bruising than did the since group with P <0.0053!)                                         ・術後7日目はシンエック内服していない方はシンエック内服よりも平均41%㎠以上内出血が多かった。
(On post-op Day 7 the results were 41% more square cm of bruising than did the since group with P <0.0003!)                                                                                   <簡単にまとめると>

シンエック内服をしていた方が術後の内出血・皮下出血が少なく経過が良いということです。

2 AAFPRでのDr.Michael Kulick (マイケル・クーリック医師)の発表(ラスベガス、2002年4月29日)

脂肪吸引手術における臨床試験。
脂肪吸引手術を受ける人にシンエック内服群と未投与群に分かれて術後の経過を追ってデータを出しています。

<結論としては以下の通りです。>

・吸引された脂肪量に差はシンエック内服群と未投与群で差はありませんでした。

                                                                                  ・統計学的に優位な結果でした。シンエック内服群は腫れや内出血が軽減されていました。
(the results were highly statistically significant.the P values for three independent plastic surgeons were P<0.006,P<0.003,and P < 0.0001 in favor of SINECCH reducing bruising and swelling.)                                                                                   <簡単にまとめると>

シンエックは脂肪吸引手術において腫れや内出血を軽減させる効果が明らかにある。

3 シンエックの製品販売後調査データ(PMS)

2008年から4年間、19の病院で650人を対象に製品販売後調査(PMS)(※)が行なわれました。
(PMS had been carried out at 19 hospitals 650 people for 4 years since its permit in 2008.)

PMSの間、副作用は一例もありませんでした。
(During PMS,any single adverse side effects had not been reported.)

シンエックは腫れや内出血のために非常に有用な医薬品と判定されました。
(It was evaluated as a very effective drug for bruising and swelling.)

PMS自己評価データによると、シンエックはあざや腫れに対し93%以上効果的でした。
(According to PMS survey self-evaluation data,SinEcch was effective more than 93% on bruising and swelling.)

(※)PMSとは医薬品が臨床試験後に承認されて、販売された後に行われる調査のことです。

シンエックの料金

1箱、4日分で5000円〜1万円というのが相場です。
決して安くはないですね。

シンエックを飲んだ方が良い手術

内出血が出やすい手術が特に飲んだ方が良いです。
ただ、全ての手術・施術において内出血のリスクがありますし、腫れもあるため全ての手術に適応があると言えます。

そのため、
・眼瞼形成術
(二重埋没法、二重術全切開、目の上のたるみ取り、目の下のたるみ取り、目頭切開、目尻切開、眉下切開、目の下のふくらみ取り)
・鼻形成手術
(小鼻縮小、鼻先修整、プロテーゼ隆鼻術など)
・脂肪吸引
・フェイスリフト
・豊胸術
・整形外科手術
・乳房縮小手術
・子宮摘出術
・口腔外科
・歯科手術

などに有効です。

シンエックでよくある質問

以下がシンエックでよくある質問となります。

Q1 二重埋没法を考えていますが、腫れと内出血が心配です。
シンエックは効果ありますか?

シンエックは二重埋没法においても有効です。
腫れ・内出血が心配な方はシンエック内服は良いと言えます。

Q2 シンエックの飲み合わせでよくない組み合わせはありますか?

ソセゴン(鎮静薬)は組み合わせはできないですね。
他の薬は基本的に大丈夫です。
ご安心下さい。
飲み合わせで心配な方は医師に相談しましょう。

Q3 脂肪吸引を受ける予定です。
シンエックで副作用ありますか?

副作用は基本的にありません。
ご安心下さい。

Q4 目の下のPRP注射を受ける予定です。
腫れが嫌なのでシンエック内服を考えています。
シンエック内服は効果ありますか?

PRP注射などのプチ整形でもシンエック内服は腫れ・内出血軽減に効果あります。
処方希望の方は医師に相談しましょう。

Q5 現在、授乳中です。
授乳中にシンエック内服することはできますか?

妊娠・授乳中はシンエック内服はできません。
授乳が終わってからは内服できます。

Q6 私は1ヶ月間で別々の期間に2つの手術を受ける予定です。
その場合は2回シンエックを内服しても大丈夫でしょうか?

1ヶ月間で別々に2つの手術を受ける予定なんですね。
その場合は最後の手術の際にシンエック内服をした方が良いでしょう。

まとめ

以上、シンエック(SINECCH)に関してのまとめでした。
いかがだったでしょうか。
費用面の負担はありますが、逆にデメリットはほぼありません。
そのため、手術後のダウンタイムを1日でも短くしたい!という方に特にオススメの医薬品と言えるでしょう。

関連記事