
【医師解説】確実に下半身痩せ!下半身太りを解消する2つの方法。
ダイエットは永遠のテーマでしょう。
太ももやお尻などの下半身の脂肪がなかなか落ちなくて、悩んでいる方性は少なくないと思います。
そのため、今回は下半身太り・その解消法についてまとめていきます。
では、説明していきます。
ダイエットは食べなければ痩せます
ダイエットは運動によるエ ネルギー消費量の増加と食事改摂取量の減少により結果が出ます。
そのため、食べなければ痩せます!
(これは当たり前ですね。)
大まかに言えば、1kg痩せるには約7000kcalの消費が必要です。
そのため、例えばですが
【1ヶ月で1kg痩せるには】→1日あたり、230kcal摂取量を減らす。
【1ヶ月で2kg痩せるには】→1日あたり、460kcal摂取量を減らす。
【1ヶ月で3kg痩せるには】→1日あたり、690kcal摂取量を減らす。
ということができます。
(詳しくはこの記事参照です。)
そのため、食事をコントロールして食べなければ痩せていきます。
短期間(2ヶ月間)で下半身太りは解消できない?
まず、そもそも下半身太りというものは簡単に解消できるのでしょうか。
そこで、今回参考になる文献があります。
内容としては
「短期間の食事制限で痩せても、下半身太りは解消しない」
Singh P et al:「Effects of weight gain and weight loss on regional fat distribution.」
Am J Clin Nutr. 2012 Aug; 96(2): 229–233.
というものです。
では、詳しくみていきましょう。
【研究デザイン】
標準体重の成人23名(男性15名)で
過食による体重増加(8週間)と減食による体重減少(8週間)をしてもらい
上半身・内臓、下半身の脂肪が増減するかX線、CTを用いて評価
【研究結果】
体重増加は3.1±2.1kg(期間は8週間)し、その後2.4±1.7kg体重減少(期間は8週間)した。
上半身と内臓脂肪は元のレベルまで脂肪は完全戻ったが、下半身の脂肪は元のレベルまで戻らなかった。
【結論】
上半身の皮下脂肪と内臓脂肪は、短期間の体重増加と体重減少に比例して増減するが、
短期間の体重減少では下半身の脂肪は減少しない。
下半身太りを解消する2つの方法
1 食事制限(3ヶ月以上)
上半身の脂肪は取れやすい、下半身の脂肪は取れにくいという傾向があります。
そして、2ヶ月間の食事制限では下半身太りを解消するのは困難です。
そのため、下半身太りを解消するには長期的(最低でも3ヶ月以上)に考えて食事制限が必要があるということです。
食事制限はカロリー制限ダイエットや糖質制限ダイエットを行いましょう。
なお、摂取しているカロリーが同じならば、どの栄養素からカロリーをとろうと体重変化にほとんど違いはありません。
(糖質制限ダイエットに関して詳しくはこの記事参照。)
2 筋トレや運動は補助的に
筋トレによるダイエット効果は以下の3つの理由であまり効果がないと言われています。
① 筋トレによるカロリー消費はわずかである。
② 筋肉量の増加による基礎代謝量増加もわずかである。
③ 体重1kgを落とすために必要なカロリーはかなり多い。
そのため、筋トレや運動では大きな効果はないため補助的なものとして考えておこなうようにしましょう。
(詳しくはこの記事参照。)
まとめ
下半身太りに関しては短期的ではなく長期的(最低でも3ヶ月以上)にわたって考えていく必要があります。
私が思うのは、あらゆるダイエット法の欠点は、食事という人生の楽しみを制限してしまうということです。
そのため、自分で継続しやすいダイエット法・健康な食事にたどりつくのが一番だというのは間違いないでしょう。
そのため、自分の食生活を見直して自分にとってほどよく適度に長期的に行うことができれば良いですね。
【参考文献】
Singh P et al:「Effects of weight gain and weight loss on regional fat distribution.」
Am J Clin Nutr. 2012 Aug; 96(2): 229–233.