ダイエット, 体の整形

【医師解説】朝食を抜くと太るはウソ!朝食なしVS朝食ありではどちらが太る?

朝食を抜くと太ると一般的に広く信じられていると思います。

朝食を抜くとその分、昼食と夕食の量が増えて太りやすくなるとか、基礎代謝が落ちるとか、脂肪が燃焼しにくい体質になってしまうとかの説を私もなんとなく聞いたことがあります。

そのため、ダイエットには朝食をしっかり食べた方が良いという話ですね。

ところが、最近の研究結果により朝食を食べることが必ずしもダイエット効果、減量効果があるわけではないということが分かってきました。

今回、その研究結果を紹介していきます。

ダイエットは食べなければ痩せます

ダイエットは運動によるエ ネルギー消費量の増加と食事改摂取量の減少により結果が出ます。
そのため、食べなければ痩せます!
(これは当たり前ですね。)
大まかに言えば、1kg痩せるには約7000kcalの消費が必要です。

そのため、例えばですが

【1ヶ月で1kg痩せるには】→1日あたり、230kcal摂取量を減らす。
【1ヶ月で2kg痩せるには】→1日あたり、460kcal摂取量を減らす。
【1ヶ月で3kg痩せるには】→1日あたり、690kcal摂取量を減らす。

ということができます。
(詳しくはこの記事参照です。)

朝食を抜くと痩せそうですが、その分昼食や夕食をたくさん食べてしまえば太ってしまいそうですね。

朝食あり、なしではどちらが太る?

朝食あり、なしではどちらが太るかが以下のように研究されています。

「朝食が及ぼすエネルギーバランスと健康への役割」

The causal role of breakfast in energy balance and health: a randomized controlled trial in obese adults.

【方法・デザイン】

21–60歳を対象としたランダム化比較試験(男性8人、女性15人)
無作為に
・朝食あり群(11時前に700kcal以上の朝食摂取)
・朝食なし群(12時前に食事なし)
に分け6週間フォローアップした。

【結果】

・朝食あり群の方が身体活動量は多かった。
・BMI、脂肪量において差は認められなかった。
・代謝・心血管の健康に関して差は認められなかった。
・朝食なし群はインスリン感受性の増加が認められた。

【結論】

There were no differences between groups in weight change and most health outcomes, but insulin sensitivity increased with breakfast relative to fasting.

朝食あり群と朝食なし群とで体重の変化、健康の指標に違いはなかった。ただ、朝食あり群の方が血糖が安定した。」

【以上より】

朝食を抜く=太るではないということが分かるかと思います。
朝食を食べていない人はその分、昼と夜に多く食べることになるでしょう。
それでも体重や脂肪の量は変わらないということです。
つまり、結局のところ体重は1日とか1ヶ月の中でのトータルのカロリーが全てです。

まとめ

朝食を抜こうが、食べようが1日や1ヶ月の中での食事のカロリーが同じであるならば結果はそう変わりません。
そのため、ダイエットという点で考えると朝食をとってもとらなくてもどっちでも良いということになります。
ただ、一般的なことを言えば朝から仕事・学校がある方は活動を円滑に行うためには少しだけでも朝食をとるべきと言えるでしょう。

【参考文献】
Enhad A Chowdhury et al:The causal role of breakfast in energy balance and health: a randomized controlled trial in obese adults1.
The American Journal of Clinical Nutrition

関連記事