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【医師解説】アクアフィリング豊胸でしこりや失敗!?よく聞かれる10の疑問・質問

「アクアフィリング豊胸が気になる。」
「アクアリフト豊胸を受けたいけど腫れや痛みが心配。」
「手軽な豊胸を受けたいけど仕上がりが気になる。」

など気にされている方は少なくありません。
アクアフィリング・アクアリフト豊胸は手軽な豊胸施術のためとても人気です。
そのため、今回アクアフィリング・アクアリフト豊胸についてよく聞かれる疑問・質問・答えを美容外科医の私がまとめていきます。

そもそもアクアフィリングとは?

アクアフィリングは98%が水分、2%がポリアミドでできたものです。
線形ポリアミド同士が水素結合をして3次元空間構造を形成し、
その空間に生理食塩水を閉じ込めています。
そのため、ほとんどが水分でポリアミドが微量という構造なのでとても柔らかいわけです。
また、アクアフィリングを構成するこのポリアミドの3次元空間構造は生体内で徐々に分解されていくと言われています。

アクアフィリング・アクアリフト豊胸とは?

アクアリフト・アクアフィリング豊胸とは注入剤であるアクアリフト・アクアフィリング製剤を胸に注入します。
そのため、手軽に注入直後からバストアップを実感することができます。
効果持続は3〜5年、仕上がりはヒアルロン酸と比べものにならないくらい柔らかく自然です。
豊胸の施術の中でも一番手軽なものの一つとして分類されています。
なお、アクアリフトとアクアフィリングはほぼ同様の製剤です。

アクアフィリング・アクアリフト豊胸の効果?

手軽に注入でのバストアップが可能です。
なお、注入量とバストアップの目安としては以下のようになります。
100cc:0.5カップup
200cc:1カップup
300cc:1.5カップup
400cc:2カップup
(個人差があります。目安となります。)
そのため、両胸で400ccの注入量が一回での注入としては限界となります。
妊娠・授乳などで胸のハリがかなり低下している方のバストアップには300cc〜400ccの注入が良いでしょう。
しかし、少し大きくしたいという方は200ccがオススメです。
次回の注入には最低でも1ヶ月以上あける必要性があります。

よく聞かれる10の質問・答え。

以下がアクアフィリング・アクアリフト豊胸でよく聞かれる質問とその答えのまとめです。

Q1 アクアフィリング豊胸を2週間前に受けました。
胸に少しだけしこりがあります。
これはどうしたら改善しますか?

2週間前にアクアフィリンング豊胸を受けられたんですね。
以前にヒアルロン酸豊胸などを受けられたことはございますでしょうか。
ないのであれば、アクアフィリングが原因のしこりだと考えられます。
血腫などの可能性もありますし、自然に軽快する可能性もあります。
1ヶ月以上経って軽快しないのであればそのままの可能性が高いです。
その場合はしこりの部分に生理食塩水を注入する処置が必要となります。
場合によっては吸引もした方が良いでしょう。
いずれにせよ1ヶ月以上経過して改善がなければ担当医を受診しましょう。

Q2 1週間前にシリコンバック豊胸のバックを除去してアクアフィリング豊胸をしました。
1週間経った現在、胸にしこりがあります。
原因はなんですか?これは治りますか?

1週間前にバックを除去してアクアフィリンング豊胸を受けられたんですね。
1週間ということなのではっきりとは分かりません。
血腫などの可能性もありますし、自然に軽快する可能性もあります。
しかし、1ヶ月以上経って軽快しないのであればアクアフィリングが原因のしこりかもしれません。
その場合はしこりの部分に生理食塩水を注入する処置が必要となります。
場合によっては吸引もした方が良いでしょう。
いずれにせよ1ヶ月以上経過して改善がなければ担当医を受診しましょう。

Q3 アクアフィリングかアクアリフト豊胸を受けようと思っているんですが、腫れや痛みなどのダウンタイムはどのくらいありますか?

ダウンタイムは以下のようになります。

【腫れ】

麻酔分の腫れが必ずあります。
そのため、直後から時間が経過するとサイズダウンします。
1週間くらいしてほぼ腫れに関しては完成となります。
直後と比べると20%くらい減る人が多いですね。

【痛み】

施術中の時の痛みは
「麻酔の注射の痛み」+「胸がはってくる時のハリ感」
だけです。
注射等ですので鈍痛がありますが、激痛はありません。
そのため、アクアフィリングやアクアリフトを注入している時の痛みはありません。
また、施術が終わってから1週間程度は筋肉痛程度の痛みがあります。
ただ、日常生活に支障が出る程度の痛みではありません。

Q4 アクアフィリング・アクアリフト豊胸はどのくらいの期間効果が持ちますか?

3〜5年間と言われています。
3年で50%程度吸収され、5年でほぼ完全になくなります。
そのため、ヒアルロン酸豊胸が1年〜1年半で吸収されることを考えるとヒアルロン酸豊胸よりも2倍〜3倍程度の持続期間があると言えます。

Q5 ヒアルロン酸豊胸を半年前にやりました。
アクアフィリング豊胸やアクアリフト豊胸の施術を受けることができますか?

ヒアルロン酸豊胸を半年前を受けられたんですね。
基本的にヒアルロン酸豊胸から1ヶ月以上期間が経っていればアクアフィリング豊胸やアクアリフト豊胸を受けることが可能です。
問題ないと思います。
ただ、バストの状態によってはこれ以上の注入が入らずに期間をあけないとできない場合もあります。
そのため、施術可能かどうか医師の診察を受けましょう。

Q6 2週間前にアクアフィリング豊胸を受けました。
腫れてきて少し痛みがあるんですか、これは治りますか?

アクアフィリング豊胸を2週間前に受けて、腫れてきて痛みがあるんですね。
熱感・赤み・腫れ・疼痛などの症状がある場合は感染の可能性があります。
そのため、抗生剤の点滴をして安静にすれば軽快することもありますが生理食塩水で洗浄して吸引する処置が必要となる場合があります。
いずれにせよ施術を受けたクリニックを受診した方が良いと思います。

Q7 ヒアルロン酸豊胸を1年前にしました。
ヒアルロン酸は触ると少し硬い感じがするのが嫌でした。
アクアフィリングやアクアリフトは本当に柔らかいんですか?

1年前にヒアルロン酸豊胸を受けられたんですね。
ヒアルロン酸豊胸は確かに硬さがあります。
しかし、それとは比べものにならないくらいアクアフィリング・アクアリフト豊胸は柔らかいですね。
施術直後から感触は柔らかいですし、1ヶ月以上経過していれば胸を触ってもアクアフィリング・アクアリフトは注入されていることが分かりません。
美容外科医が唯一見破ることができない豊胸がアクアフィリング・アクアリフト豊胸と言えるでしょう。

Q8 アクアフィリング豊胸の安全性は問題ないのでしょうか?

臨床前試験として動物実験で安全性が確認されています。
そして、2004年から7年間の臨床研究が506患者においてヨーロッパで行われました。
そこでも、安全性・持続性について確認されています。
そのため、日本では2015年頃からアクアフィリング豊胸・アクアリフト豊胸が導入されています。
また、アクアフィリング豊胸の臨床症例の安全性に関する医学英語論文もあります。【※】

【※】Jun Ho Shin et al:Correcting Shape and Size Using Temporary Filler after Breast Augmentation with Silicone Implants
Arch Aesthetic Plast Surg. 2015 Oct;21(3):124-126.

Q9 アクアフィリング豊胸の発がん性は大丈夫なんでしょうか?

現時点では発がん性は問題ないと言われています。
理由としては以下の2点です。

1 製剤としての危険性が低い

発がん性が指摘されているアクリルアミドの危険性は
お茶やコーヒー<アクリルアミド<アルコール
というレベルです。
そのため、危険性は低いと言えます。

2 非常に微量である。

大量にアクリルアミドを摂取した労働者でも発がん率の増加を示すデータはありません。
アクアフィリング豊胸に含まれている量は日常的に食品で摂取しているくらいの量であり、問題ないレベルです。

そのため、現時点で公表されているデータで判断する限りでは科学的な評価の上で発がん性に関しては問題ありません。

Q10 アクアフィリング豊胸は将来的に問題になる可能性はありますか?
大丈夫でしょうか?

アクアフィリング・アクアリフト豊胸は安全性が高くとにかく柔らかく3〜5年の効果持続があります。
ただ、新しい製剤であり長期的にはまだ分からない点があるというのも事実です。
日本美容外科学会としても推奨しないという方針を出しています。
ただ、他の豊胸術にもリスク・欠点があるのは事実です。

具体的には他の豊胸術には以下のようなリスクがあります。

ヒアルロン酸豊胸

・効果が1〜2年しか持たない。
・遅発性のアレルギーや炎症が起きてしまうことがある。
・乳癌検診の妨げになる。

脂肪注入豊胸

・しこりがほぼ必発で起きる。(触って分かるしこりはまれですが。)
・乳癌検診の妨げになる。
・まれに命に関わる事故が起きてしまう。

シリコンバック豊胸

・乳癌検診の妨げになる。
・悪性リンパ腫罹患の可能性をあげてしまうことを否定できない。
・まれに命に関わる事故が起きてしまう。

そのため、アクアフィリング・アクアリフト豊胸に長期的な安全性に関して分からない点があるのも事実ですがどんな豊胸術もゼロリスクはありえないということです。
豊胸術の選択はそれぞれの施術のメリット・デメリットを比較して決めるべきと言えるでしょう。

まとめ

以上、アクアフィリング・アクアリフト豊胸についてでした。
いかがだったでしょうか。
手軽で人気な施術ですがリスクはゼロではありません。
そのため、リスク等に関して医師から十分に聞いた上で施術を受けるか決めましょう。

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